はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
ラーメン屋を数えて
軽井沢まで、ドライブした。高速道路はなく、国道を2時間も走れば着く。
夫は忙しい日が続くと、何処かへ出かけたくなるらしい。わたしだったら、家でのんびり眠ろうと思うのみ。いまだに、疲れたときに欲するものの違いには、驚かされる。
軽井沢へ行くには、佐久を通る。何度か通っている道なので馴染みとなったが、佐久にはラーメン屋が多い。
「ここのラーメン、食べたよね」「ああ、ここも」
「この角曲がったところにも、隠れ家風のラーメン屋あったよね」
「全くいったい、佐久にはラーメン屋、何件あるんだろう?」
などという話になる。しかし今回、アウトレットで買い物し、夫おススメの蕎麦屋に行ったので、ラーメン屋に立ち寄ることはなかった。
その帰り道、夫が言った。
「佐久のラーメン屋、何件あるか、数えてみようか」
「40件くらいかな?」と、わたし。
「それは多いでしょう。28件かな」と、夫。
運転手はわたしだったので、夫が数え始める。5件ほどはすぐに通過したのだが、数え始めると意外に少ないものである。
「俺の勝ちだな」とほくそ笑む夫を無言で睨みつつ、アクセルを踏む。
ラーメン屋ばかりだと思っていたが、印象よりも、案外少ないものだった。10件くらいですでに佐久市内を通過しようとした頃、わたしは賭けに出た。
「あ、ほら、ラーメン少林寺!」
「11件目」夫は口にしてから、はたと気づく。
「少林寺拳法道場の看板だろ!」
嘘はあっけなく見抜かれた。結局、道々見かけたラーメン屋は14件。夫がナビで調べた数も32件と、彼の勝ちは見えていた。
家に近づき、隣町で小料理屋のラーメンという暖簾を見てしみじみと思った。
「不思議だね。小さな町にも小料理屋やラーメン屋をする人がいるんだよね」
「そうだね。どの町にもそういう役割を担う人がいるってことなのかな」
夫は、少し疲れがとれたようだった。ひとりだったら家で寝ていたかもしれない休日、わたしもいい気分転換になった。
お昼に食べたお蕎麦です。追分宿にある『ささくら』で。
夫は忙しい日が続くと、何処かへ出かけたくなるらしい。わたしだったら、家でのんびり眠ろうと思うのみ。いまだに、疲れたときに欲するものの違いには、驚かされる。
軽井沢へ行くには、佐久を通る。何度か通っている道なので馴染みとなったが、佐久にはラーメン屋が多い。
「ここのラーメン、食べたよね」「ああ、ここも」
「この角曲がったところにも、隠れ家風のラーメン屋あったよね」
「全くいったい、佐久にはラーメン屋、何件あるんだろう?」
などという話になる。しかし今回、アウトレットで買い物し、夫おススメの蕎麦屋に行ったので、ラーメン屋に立ち寄ることはなかった。
その帰り道、夫が言った。
「佐久のラーメン屋、何件あるか、数えてみようか」
「40件くらいかな?」と、わたし。
「それは多いでしょう。28件かな」と、夫。
運転手はわたしだったので、夫が数え始める。5件ほどはすぐに通過したのだが、数え始めると意外に少ないものである。
「俺の勝ちだな」とほくそ笑む夫を無言で睨みつつ、アクセルを踏む。
ラーメン屋ばかりだと思っていたが、印象よりも、案外少ないものだった。10件くらいですでに佐久市内を通過しようとした頃、わたしは賭けに出た。
「あ、ほら、ラーメン少林寺!」
「11件目」夫は口にしてから、はたと気づく。
「少林寺拳法道場の看板だろ!」
嘘はあっけなく見抜かれた。結局、道々見かけたラーメン屋は14件。夫がナビで調べた数も32件と、彼の勝ちは見えていた。
家に近づき、隣町で小料理屋のラーメンという暖簾を見てしみじみと思った。
「不思議だね。小さな町にも小料理屋やラーメン屋をする人がいるんだよね」
「そうだね。どの町にもそういう役割を担う人がいるってことなのかな」
夫は、少し疲れがとれたようだった。ひとりだったら家で寝ていたかもしれない休日、わたしもいい気分転換になった。
お昼に食べたお蕎麦です。追分宿にある『ささくら』で。
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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