はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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KITTE、馴染みの空間が作る魔法

東京でよくランチする友人と、いつもKITTEで待ち合わせる。
東京駅の真ん前にある、旧東京中央郵便局があった場所だ。
どちらからともなく誘い合い、年に2~3回、お昼を食べて近況報告などするのだが、最近は「じゃあ、KITTEで」ということになる。1階のフロアは室内にしては広く、吹き抜けで明るく見通しがいいし、椅子とテーブルも人でいっぱいにはならないほどの数が揃っている。レストランもいろいろあるし、ゆっくりできるカフェもある。いちばんの目的がおしゃべりであるならば、おススメの待ち合わせスポットと言えるだろう。
最初に待ち合わせたときには「郵便局だからKITTEなんだね」
「ローマ字にしたところがお洒落だねえ」などとしゃべったのを思い出しつつ、4か月ぶりにランチをした。

ガールズトークという定義に、たぶん年齢は関係ない。しゃべることの多さは、逆に歳を重ねた方が増すような気もする。親のこと。子どものこと。夫のこと。自分のこと。共通の友人のこと。最近感じたこと。いいことも、いいとは言えないことも、たっぷりある。
「いろいろあるけど、自分がムリしない範囲でやろうね」
などと掛け合う言葉も、少しずつ変わってきた。

カフェでたがいの飲み物がすっかり乾いているのを見て、彼女が言った。
「あれ? 今、何時?」「えー? もう3時間経ってる!」
二人、笑い出した。
「時間、飛んだねえ」「さっきは、1時間くらいだと思ってたのに」
KITTEで過ごすことに、たぶん二人ともすっかり馴染み、油断し、時間そのものの存在を忘れてしまったのだろう。馴染みの空間というものは、小さな魔法をかけたりするもの。そんないつにも増して、楽しいランチだった。

ちょうど写真を撮ったときに、郵便局の車が通りました。
KITTEは、日本郵便初の商業施設だそうです。

いつも待ち合わせする1階のフロアは吹き抜けになっていて、
ガラス張りの天井から明るく陽が射していました。

思う存分しゃべって外に出るともう夕方。丸の内南口側の東京駅。
しゃべるのに夢中で、ランチも珈琲も写真撮ってなかった(笑)

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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