はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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思わぬお宝

はりきって掃除した。
週末、夫の友人達が1泊で遊びに来る。気持ちよく過ごしてもらいたい。という気持ちもあるが、モチベーションが上がったのは、お医者様の一言である。
「リハビリがんばってるねぇ。すごくよくなってる。画期的だ」
いくつになっても、褒められれば嬉しいものなのだと実感した。それに加え frozen 中の右手くんが、めきめきよくなっているのが自分でも判り、それがまた嬉しい。ステロイド注射も3回目。効果ありだ。
右手くんを傷めてからというもの、まともに掃除らしい掃除をしなかったこともあり、大掃除の覚悟で挑んだことも、モチベーションアップに繋がった。

まずはトイレからと、飾ってある写真立てを持ち上げ、埃を掃った。すると、写真立ての後ろに思わぬお宝が眠っていた。
夏、京都で友人が連れて行ったくれた香老舗『松榮堂』の匂い袋が入っていたビニール袋だ。そのなかには、匂い袋『誰が袖』シリーズをイメージした古今和歌集にある歌がかかれた紙が入っていた。

 
 色よりも香こそあはれと思ほゆれ 誰が袖ふれし宿の梅ぞも

思い出した。ビニール袋についた香りももったいないと、トイレの見えない場所に置いたのは自分である。2か月経って、ゆっくりとこの歌を味わえるとは、思ってもみなかった。
しばらく掃除の手を止め、紙にまだ残る香りを胸に落とした。その後、掃除がはかどったことは、言うまでもない。

「ところで右手くん。さっきの独り言聞いた?」
「もちろん。心の底から発した声でしみじみ言ってたよねぇ、左手くん」
「ああ、きれい好きな、掃除上手なお嫁さんが欲しいなぁ」
「お嫁さん、もらったところで破綻するね」「性格の不一致過ぎ」

写真は夫がイタリアで撮ったものです。プリンターの調子が悪くて、
偶然こんな色合いになりました。面白いので飾ることに。
陶器のポプリケースは、結婚祝いにいただいたもの。物持ちいいなぁ。

写真立ての後ろには、この紙がビニール入って置いてありました。

掃除すると、何故か花を飾りたくなります。庭の紫式部。
花瓶に挿している間に実がポロポロ落ち、植物の儚さを感じました。
  
『9』ということは、少なくとも1~8も何処かにあったんでしょう。
和室に移動した、木製のタペストリーの下に隠してありました。
このお宝は、昨年見つけたものです。誰が隠したんだか。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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