はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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誰かのレシピで

夫の高校時代の友人達が、ワインを持って泊りがけでやってくるのも、恒例になった。今回は2人。ひとりは、初めての訪問だ。スペイン旅行の際、何年か向こうに住んでいた経験を持つ彼に、美味しいリストランテやバルをいくつも教えてもらい、お世話になった。
もうひとりは、もう何度も来ていて、ワインに合うイタリアン的メニューも出し尽くした。今回は日本料理にしようと、夫と計画。煮物やサラダなど、和の食材でワインを楽しめるものをと考えた。

普段使いのレシピマンネリ化もあり、facebookで募ってみると、友人が『鯵と茗荷の酢味噌和え』レシピを送ってくれた。たっぷりの白髪葱と茗荷の千切りに酢味噌で、魚が驚くほど美味しくなり、箸も進んだ。
「これは、定番になる予感だね」「うん。じつは簡単だし」
ワイン会は、気の置けない友人達らしいだらだら感で、まったりしゃべりつつ、夜更けまで続いた。レシピを教えてくれた友人に感謝である。

そんな風にして、我が家の定番になった料理がいくつかある。肉じゃがは妹の味付けだし、ラタトウィーユは、もう何年も会っていない友人に教わった。焼き茄子は義母に、レタスの煮びたしは、ご近所の健康志向な女性に教わった。ゴーヤチャンプルーも、ゴーヤを作っている農家さんに教わったレシピだ。
今回急遽、パエリヤも作った。先日友人宅のパエリヤパーティで教わったのもあり、『パエリヤフェア』との食材揃えてまっせ的なスーパーの広告を見たのもあり、やってみようかという話になった。これも定番化の予感がする。

否が応でもその料理を作る度に、教わった誰かを思い出す。長く会っていなかったりするとどうしてるかなと思ったりもする。それだけじゃなく、一緒に食べた人や、場所、会話なども、料理のスパイスになっていく。たかが料理されど料理。その心くすぐる深さと面白さを、あらためて感じさせてもらった。

夫の友人達を迎えに行った、無人駅『穴山』の夕暮れ。

鯵と茗荷の酢味噌和えを教えてもらいましたが、
鯵が手に入らず、鰯で作りました。これが、大当たり!

大根と鶏肉の煮物は、我が家の味。
大根と帆立缶のマヨネーズ和えも、定番です。

友人宅でのパエリヤパーティで教えてもらったレシピに、
初挑戦してみるも、これまた大成功! 具、欲張り過ぎたかな?

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