はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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『しあわせのパン』

映画『しあわせのパン』をDVDで、観た。
北海道の田舎町で、カフェ「マーニ」を営む、水縞くん(大泉洋)と、りえさん(原田知世)夫婦のストーリーだ。
水縞くんがパンを焼き、りえさんが美味しい珈琲を淹れ、地元の野菜で料理を作る。滞在できる部屋も少しあり、映画は、夏、秋、冬に「マーニ」を訪れた3組の人々と、水縞夫妻の心模様を優しい目線で描いている。ナレーションが少女の声だというのも、その雰囲気作りに大きく影響していると思う。
観ていると、胸のなかに渦巻いている波紋がしんと静まり、落ち着いた心持ちになっていくような映画だった。

キーになる言葉は「カンパーニュ」
それが、パンの名だということは知っていた。田舎パンと呼ばれることがあることも。だが、映画のなかでは、その語源カンパニオに触れていて、それは知らない言葉だった。「パンを分け合う人々」のことであり「仲間」であるその言葉は「家族の原点」なのではないかと、水縞くんは、思っている。

パンを半分に割って、ふたりで食べるシーンが、いく度となく繰り返され、ひとりでいることと、ふたりを感じることが、描かれている。
「こんなに美味しい珈琲を、毎日飲めるなんて、いいですね」
お客さんにそう言われ、水縞くんが、それはそれは満ち足りた顔で「はい。いいです」と答えるのが、印象的だった。
普段は忘れがちだが、パンを分け合える家族がいることは、多分とても幸せなことなのだと、波紋が静まった胸のなかで静かに考えた。

お隣りは韮崎市のパン屋さん『cornerpocket』で購入しました。
「地粉を使ったもちもちカンパーニュ」だそうです。

これはテレビの画像を写したもの。こちらの形の方がスタンダードですね。
原田知世はいい女優になったなぁと、あらためて感じた映画でもありました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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