はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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燃え崩れる薪のなかに

薪ストーブの横で仕事をしながら、ふと火に目がいく時がある。
そんな時に偶然、ことん、と小さな音を立て、薪が燃え崩れる瞬間を目にすると、あ、さっき薪を入れてから、そんなに時間が経ったんだと気づく。
そして不意に、時間の流れを身体じゅうで感じて、時計などなくとも時間は過ぎていくのだという当然のことを思い出す。途端に感覚がずれ、時間のバランスが崩壊し、自分という宇宙のなかに放り出される。

窓の外では、砂時計で時間の経過を計るかの如く、しんしんと音もなく雪が降り積もっている。空の果てから落下してくる粉雪と、薪を燃やし煙突から立ち上る煙が、挨拶を交しすれ違っていく。どちらも、すれ違った一瞬の時間と同じく、地面や空に溶け込んで消えていく。見ていると、自分も一緒に消えてしまいそうな気がして、今こうして生きていることすら頼りなく思えてくる。

雪と同じように、音もなく流れていく時間。スケールでも、物差しでも計れないけれど、確かにそこにあるもの。緩やかに流れていく時というものが、一瞬ではあったが、燃え崩れる薪のなかに、確かに見えた。

ストーブの火は、赤々と燃え、部屋のなかは暖かです。

午前10時。うっすらという感じで積もっていました。

すでに雪掻きの跡が、ありました。堰沿いの道を通るのは、怖いです。
午後にはやんで、家も林も、霧に包まれました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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