はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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野鳥達のリサイクル精神

野鳥達が、ウッドデッキに飛んでくる季節になった。
とは言っても、まだ餌となる向日葵の種を撒いている訳ではない。
「おまえら、甘えてんじゃないよ。まだまだ、食い物あるだろ」
夫は、目を細めながらも、野鳥達に言う。
野山には、虫も木の実も豊富なこの季節から餌を撒いてしまっては、彼らの自生能力が低下してしまうと心配しているのかも知れない。

それでも彼らが飛びまわり、ピィピィとかジィジィとかにぎやかな声が聞こえることに、気持ちが和む。
「北側の蜂の巣、鳥が使ってるよ」そんな折、夫が言った。
北側の外板にあるキイロスズメバチの巣の残骸を見にいくと、確かに、鳥が敷きつめたらしい藁のようなものが、蜂の巣のなかに見えた。
3年前に作られたものだが、キイロスズメバチは同じ巣をふたたび使うことはないらしく、今では鳥に穴をあけられ無残な姿になっている。片づけることも考えたが、高所の危険な作業になるので、いまだそのままになっているのだ。それを野鳥達が、今度は使っている。
「まったく、たくましいねえ。何でも利用するんだね、彼らは」

究極のリサイクルだな、と考えつつ眺めた。
人のように、リサイクルできるものはしなくちゃと環境を考えて行動している訳ではなかろう。使えるものは使う。いたってシンプルな考えをもとに、行動しているだけなのだ。考えれば、彼らの生活はすべてがリサイクルなのだ。
自然のなかで生活する生き物達に、教えられることは数知れない。

キイロスズメバチの巣です。下部に藁のようなものが見えます。
彼らの、いや巣の? 現役時代の写真はこちら → 『好奇心もほどほどに』

アップにすると、蜂の巣の形も、まだまだくっきりと見えます。

カメラをひくと、こんな感じ。逆光でよく見えませんが、
北側のいちばん高い場所に、位置しています。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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