はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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桔梗の濃い紫色

桔梗の花が、好きだ。濃い紫色。その色にとても魅かれる。
何色が好き? などというクエスチョンには「迷うなあ」と優柔不断さいっぱいで答えられないし、白も黒も、赤も青も黄色も、それぞれ好きだったりする。それでも紫に特別心魅かれるものがあるのは否定できない。

何故だろうと考えて、紫は、赤と青をブレンドした色だったと、子どもの頃に絵の具を混ぜたことを思い出した。そしてさらに『冷静と情熱の間』(角川書店)という青と赤の二冊の小説を思い出す。女性視点を江國香織が、男性視点を辻仁成が、交互にかいていった合作の恋愛小説だ。
冷静からは青い色を、情熱からは赤い色を連想する。紫は、そんな二面性を持つ色なのだ。静と動、という相反するものを持つ色とも言える。

自分でもままならない、自分のなかの相反するものを知らず知らずに感じとり、訳もなく桔梗の紫に魅かれるのかも知れない、と考えてみる。
今、庭には桔梗が、毎日のように新しい花を咲かせている。

庭の桔梗です。強い陽射しのなか、風に揺れていました。

こちらは、紫式部の花。緑色の実が、根元の方からできてきています。
花よりも実の方が、濃いめの紫に色づいていきます。

様々な種類の蝉の抜け殻が、あちらこちらに点在中。

蕗の葉の上にはけろじが。影に入りこんでいました。

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