はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
雪柳の匂い
咲き始めた庭の雪柳を、一枝切って飾った。
トイレの窓際に置いた銅製の一輪挿しに、ずっとドライフラワー化した南天の赤い実を挿していて、そろそろ生花を活けたくなったのだ。
「一枝、貰ってもいいよね」雪柳に聞き、鋏を入れた。
その瞬間、これまで数えたことはなかったが、いったい庭に何株の雪柳があるのだろうかと数えてみたい気持ちになった。一枝でも鋏を入れるとなると、その命というものに思いを馳せてしまうものなのかと、普段、自分がモノを考えていないことをあらためて知った瞬間でもあった。
数えてみると、ほぼ30株ある。ほぼ、と言うのは、株が繋がっているものも多く、だいたいのところで数えたからだ。今は太陽光のパネルが広がる向かいの土地に、植物園を作っていたおじいちゃんに分けていただいたもので、それを夫が株分けしては植え、広げていったのだ。その他にも種が飛び自生したものもあり、それも丈1mほどに伸びている。
雪柳は、とにかく強い。株分けしてからしばらくの間、水さえ足りていれば根づき、病気もしない。そして翌年には、雪のように真っ白な花を約束でもしたかのようにきっちり咲かせてくれるのだ。
トイレに飾ったついでに、たまにはお香を焚こうかともう一度ドアを開けて、ハッとした。木の匂いというか草の匂いというか、そんな匂いが立ちこめていたのだ。庭では淡々と咲くのみで、匂いなど放っていることなど気づきもしなかったが、小さな一輪の雪柳にまた、その命というものを感じたのだった。
銅製の一輪挿しはお気に入り。優しい陽射しを浴びていました。
アップで撮ってみました。小さな一つ一つの花が可愛いんです。
トイレの窓際に置いた銅製の一輪挿しに、ずっとドライフラワー化した南天の赤い実を挿していて、そろそろ生花を活けたくなったのだ。
「一枝、貰ってもいいよね」雪柳に聞き、鋏を入れた。
その瞬間、これまで数えたことはなかったが、いったい庭に何株の雪柳があるのだろうかと数えてみたい気持ちになった。一枝でも鋏を入れるとなると、その命というものに思いを馳せてしまうものなのかと、普段、自分がモノを考えていないことをあらためて知った瞬間でもあった。
数えてみると、ほぼ30株ある。ほぼ、と言うのは、株が繋がっているものも多く、だいたいのところで数えたからだ。今は太陽光のパネルが広がる向かいの土地に、植物園を作っていたおじいちゃんに分けていただいたもので、それを夫が株分けしては植え、広げていったのだ。その他にも種が飛び自生したものもあり、それも丈1mほどに伸びている。
雪柳は、とにかく強い。株分けしてからしばらくの間、水さえ足りていれば根づき、病気もしない。そして翌年には、雪のように真っ白な花を約束でもしたかのようにきっちり咲かせてくれるのだ。
トイレに飾ったついでに、たまにはお香を焚こうかともう一度ドアを開けて、ハッとした。木の匂いというか草の匂いというか、そんな匂いが立ちこめていたのだ。庭では淡々と咲くのみで、匂いなど放っていることなど気づきもしなかったが、小さな一輪の雪柳にまた、その命というものを感じたのだった。
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アップで撮ってみました。小さな一つ一つの花が可愛いんです。
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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