はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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薪割り体験始め

週末、夫が薪割り機を、取ってきた。彼の友人と息子くんが来るので、薪割り体験で、もてなそうという訳だ。
薪割り機は油圧式の危険が少ないタイプで、6軒で共同購入したものだ。明野町には、薪ストーブ所有者が多い。気心知れた近所の方々と話し合い、ルールを決め、修理しながらかれこれ7年ほど使っているだろうか。

薪は見た目よりも、重い。足の上に落としたら、それだけで骨折することさえある。だから、ひとりの時には、大きな作業はしないことにしている。夫がひとりで薪割りをする時には、食事の支度をしていても、時々様子を見に行く。怪我をして動けなくなっていたらと、心配になるのだ。薪割り機は音が大きく声を上げていても気づかない可能性がある。だが、助っ人がいれば安心だ。

薪ストーブの季節も、そろそろ終わりを迎える。それと同時に、薪割りの季節が始まる。冬に暖かく過ごすためには、春夏秋の頑張りが必要なのだ。と言っても、夫はわたしに、薪割りさせてくれない。
「怪我しそうだから」というのが、理由だ。
言い換えれば「きみは、どんくさいから」になる。多分。
ここ何年か、左手を骨折したり、frozen shoulder(五十肩)になったりと、薪割りで怪我しなくとも、薪運びでさえたいへんな状況が続いていたし、彼の言い分も最も。うんうんと大きくうなずける。
だが考え至るに、これではまるで、イソップの『蟻とキリギリス』のようではないか。どちらがどちらなのかは、自明の理である。

ところで、『蟻とキリギリス』のお話。ラスト蟻が、飢えたキリギリスに食べ物を分け与えるものだとばかり思っていたが、蟻が「夏には歌ってたんだから、冬には踊ればどうだい?」と冷ややかに見捨て、キリギリスが飢え死にするものと、2パターンあるそうだ。イソップがかいたのは、後者。前者で有名なのはウォルト・ディズニー版で、キリギリスはお礼にバイオリンを弾く。
なんだか、急に肩身が狭くなったような気がしてきた。
「蟻さん、来年の冬もお世話になっていいですか? 」

前の晩は、ワインで乾杯。飲みすぎました(笑)

いただいた『富士屋ホテル』のアップルパイ。
シナモンが、たっぷりと効いていて甘さ控えめ。ワインにもよく合います。

割った薪は、右手の薪小屋に。2年ほど乾燥させてから使います。

とは言え、昨日は寒が戻り雪が舞い、薪ストーブがんがんに燃やしました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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