はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
[675]  [674]  [673]  [672]  [671]  [670]  [669]  [668]  [667]  [666]  [665

迷えるタンメン

よく迷う。道にも迷うが、道のことではない。様々な小事に、日々迷うのだ。
例えば、映画館でチケット購入の際、座席表を前に迷う。真ん中辺りで後ろの方がいいけど、空いてるならちょっとくらい脇の方でも、隣に人がいない方がなおいいなとか考えつつ、選ぶ。
「ブルーの表示の座席から、お選びください」
受付くんが言っているのにもかかわらず、迷っているからちゃんと聞いていない。白い表示の席を選び、指摘される。
「すみません。ブルーの席が、空席ですので」
突然のことに、焦る。(受付くんにとっては、全く突然のことではない訳だが)焦って、ただ近くの席を選ぶ。そして後になり後悔する。他にも空席いっぱいあったのに、両隣、詰まっている席にしちゃった、と。

さらにドリンクを買うかどうか迷い(途中でトイレに行きたくなったら嫌だしなぁ。でも喉渇いたなぁ)何を飲むか迷い、上映までの待ち時間に他の映画のチラシを見て、今更ながらに迷う(こっちの映画の方が面白そうだったかも)優柔不断と言うよりは、そもそも肝っ玉が小さ過ぎる、迷える子羊なのだ。

そんな風に、迷い道ふらふらしたあげく観た『しらゆき姫殺人事件』は、面白かった。個人的な意見を言えば、小説よりも好きだった。
綾野剛のダメな奴ぶりが、堂に入っていた。中村義洋監督が、あとからプラスしたという2つのシーンが映画の核になり、胸に迫ってきた。
映画に圧倒され、観終えて、いつも気づく。観る前に迷っていたことすべてが、別にどうでもいいことだったと。

遅いランチはもう、迷いたくないとタンメン屋に入った。
タンメンは、いい。どんぶりひとつだし、あれこれトッピングに迷わずとも、野菜もたっぷり入っている。ビュッフェがあまり好きじゃないのは、もしかすると迷うのが嫌だからなのかなと、タンメン屋のメニューを開く。
「タンメン。塩味で」味噌も醤油もあったが、タンメンは塩に限る。
すると、女の子が、元気いっぱい、にこやかに高い声で言った。
「麺のグラムは、3種類から、野菜のグラムは2種類から選べます」
選択肢は、いったい何処まで広がっていくのだろうか。

タンメン登場で、またびっくり! 可愛すぎる、キャベツのどんぶり!

青虫くん、乗っかってるんですけど? あくまで個人的な意見ですが、
ラーメンなんだから、ラーメンどんぶりで出そうよ。
迷っても、選んでもいない、こんなアクシデントも日々ありますよね。

麺は少な目、野菜多め360gを選びました。
炒めた野菜が香ばしい、こってりタンメンでした。
選択肢が多いのは、いいことだとは・・・思いますけれどね。

拍手

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
Template by repe