はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
虹は、五色か六色か
「来た来た!」夫が、何やら嬉しそうに宅配便の箱を開けている。
「何買ったの?」と、怪しむわたし。
彼は不敵に笑い、答えない。答えないので、悔しいからわたしも興味を示さないフリをする。そんなわたしに、また彼も興味を示さぬフリをしつつ、それはまあ嬉しそうに、中身を取り出すべく丁寧に施された包装を解いていく。
「ほら、これこれ。面白いんだよ」
取り出したのは、小さなロボットのような形をしたものだった。ソーラーパネルが付いている。ロボットのお腹の部分には、吸盤が付いていて、夫はそれを南側の窓にペタンと張った。しばらく「あれ?」とか「動かない」とか言っていたが、ロボットの足が回転し始めた。
「えーっ?」
部屋じゅうに、プラネタリウムの星が回るかのように虹色の光が飛び始めた。
「これ、買ったの?」ちょっと呆れて、わたし。
「い、いや。楽天のポイントで。じゃないと、買わないでしょ」
「だよねー」呆れて笑いつつも、光を見てふたり和んだ。
『レインボーメイカー』だというそれは、太陽の光で回転し、無数の虹を部屋じゅうに撒き散らしていく。
「虹を機械で作るなんて、全く人間の考えることったら」
わたしなどは呆れてしまうが、七色の小さな光には、小さく微笑んでしまうだけの美しさがあることも認めざるを得ない。
ところで日本では虹は七色と相場は決まっているが、海外では、五色だという国もあれば六色だという国もあるという。虹を七色だと固定された観念で見ずに、自分の目でしっかり見たら、いったい何色に見えるのだろう。
洗濯物で太陽の光を遮られ、床の上で止まった虹を、しばしじっと見つめた。
足のようなものの先にあるガラスが回転して、虹を作り出します。
いつも不思議に思います。人間に似せた形に作るのは、何故?
部屋じゅうに、これが回ると、かなりうるさい感じはあります。
「床の塗装、ずいぶんはげて来たなぁ」と思ってしまうのは、
虹の向こう奥深くを覗いた、現実的な女の発想?
「何買ったの?」と、怪しむわたし。
彼は不敵に笑い、答えない。答えないので、悔しいからわたしも興味を示さないフリをする。そんなわたしに、また彼も興味を示さぬフリをしつつ、それはまあ嬉しそうに、中身を取り出すべく丁寧に施された包装を解いていく。
「ほら、これこれ。面白いんだよ」
取り出したのは、小さなロボットのような形をしたものだった。ソーラーパネルが付いている。ロボットのお腹の部分には、吸盤が付いていて、夫はそれを南側の窓にペタンと張った。しばらく「あれ?」とか「動かない」とか言っていたが、ロボットの足が回転し始めた。
「えーっ?」
部屋じゅうに、プラネタリウムの星が回るかのように虹色の光が飛び始めた。
「これ、買ったの?」ちょっと呆れて、わたし。
「い、いや。楽天のポイントで。じゃないと、買わないでしょ」
「だよねー」呆れて笑いつつも、光を見てふたり和んだ。
『レインボーメイカー』だというそれは、太陽の光で回転し、無数の虹を部屋じゅうに撒き散らしていく。
「虹を機械で作るなんて、全く人間の考えることったら」
わたしなどは呆れてしまうが、七色の小さな光には、小さく微笑んでしまうだけの美しさがあることも認めざるを得ない。
ところで日本では虹は七色と相場は決まっているが、海外では、五色だという国もあれば六色だという国もあるという。虹を七色だと固定された観念で見ずに、自分の目でしっかり見たら、いったい何色に見えるのだろう。
洗濯物で太陽の光を遮られ、床の上で止まった虹を、しばしじっと見つめた。
足のようなものの先にあるガラスが回転して、虹を作り出します。
いつも不思議に思います。人間に似せた形に作るのは、何故?
部屋じゅうに、これが回ると、かなりうるさい感じはあります。
「床の塗装、ずいぶんはげて来たなぁ」と思ってしまうのは、
虹の向こう奥深くを覗いた、現実的な女の発想?
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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