はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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強く伸びる秋の雑草に、生まれる不思議を思う

植物が生まれる姿は、考えるほどに不思議だ。種が土のなかに埋まっていたり、根が張っていたり、球根が眠っていたりするのだろうとは思うが、何もないところからにょきっと生えてくるような印象。不可思議だ。

秋の庭を見ながら考えた。
人のなかに様々な気持ちが生まれることも、不可思議だよなぁと。
何かを、やりたいと思う気持ち。何かを、創り出そうという気持ち。
何かに、傾ける情熱。そういうものは、いったい何処から生まれるのだろう。

植物は、時が来て芽を出し伸びて花が咲き、実を生らせ、また種を落とす。凍った冬には身を枯らせ、種でさえ生きているかも判らない。季節が過ぎ芽を出すまでは、そこに何かが在ることさえ判らないのだ。

雑草が春にも増して強く伸びゆく秋の庭に立ち、考える。
自分のなかに、今何らかの種や根が在るのか。それは植物と同じく、季節が過ぎ、何かが芽を出すまで、自分自身でさえ判りようもない。
ただ植物に感じるのは、土を押しのけ芽を出すだけの強さだ。人の気持ちの発生も、種がなんなのやらも、今わたしには判りようもないが、そこに生み出すだけの強さがなければ、生まれるものも生まれはしない。冬の凍った枯野に眠る、小さな種の小さな芽を、目をつぶり、静かな秋の庭で思い浮かべた。
   
ニラは、白くて清楚な花を咲かせます。イヌタデは、あちらこちらに。
  
ツユクサ。可愛いです。キノコも勝手に生えてきました。何キノコだろう?

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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