はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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春の雨に思う

東京は桜と一緒に傘の花が咲いた。
三寒四温。一段と冷え込んだ朝、ダウンを羽織って出かけた。もう季節外れかとも思ったが、風も冷たくセーターにダウンでちょうどよかった。
この冬は、ユニクロの超軽量ダウンパーカーにずいぶんと助けられた。びっきーの散歩。娘の受験の付添い。仕事で東京に出かける時にも、お気に入りのコートではなくダウンを羽織ることが多かった。何しろ軽い。着ていても、脱いで持っても、あずさでケット代わりにしても。

「肩の荷」という言葉があるが、やはり荷物は軽い方がいい。鞄に詰めたこまごまとしたものが一つ一つなら小さく軽いのに、ずしりと重みを持っていく。その重みが、肩ばかりか、心にもずしりと来る時がある。まだ持てる。そうして無理をしているうちに、ハンカチ程の軽さのものを持った途端、心のキャパを超えてしまい、突然一歩も動けなくなったりする。何もかも放り出し、わあわあ泣きたくなったりする。
この冬は、いつにも増して忙しかった。必要な荷物もたくさんあった。
何度となく歩けなくなりそうなわたしを支えてくれた人がいることと、超軽量ダウンに感謝する春だ。

冷たい雨に、桜も凍えているようでした。

身軽さのおかげで、和菓子屋に立ち寄る余裕もできました。
娘へのお土産の道明寺粉のさくらもち。


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