はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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新しく始まっていく

帰省していた娘達が東京に戻った3日、夫と初詣でに行った。
お隣は韮崎市の『武田八幡宮』人出は多くないが、古く歴史ある神社だ。山になった森を背負う雰囲気も好きで、毎年詣でている。
「あったかいねえ」と、夫。
「ここに初詣でして、こんなに暖かかったの、初めてだよね」と、わたし。
穏やかな正月である。暖かな陽射しに、森のなかを歩く足どりも軽くなる。いつもなら目にも留めない石段や枯葉の上に散らばったどんぐりさえ、やわらかな気持ちで見つめたくなる。

この無数のどんぐり達のなかで、芽吹き、木となり育っていくものはあるのだろうか。ぼんやりと考えた。考えた途端、大きな杉の大木や、細いクヌギの木や、花をつけた椿や、様々な木々のささやきが聴こえた気がした。
そうか。この森の木、一本一本が、何年か前、何十年か前に、芽吹き、枝葉を伸ばし、年輪を重ねてきたのだ。そしてその時の流れのなかに、これから芽吹く木々も混ざりあっていくのだろう。

暖かな正月。森の息吹きを感じ、ああ、今この瞬間からも、きっと何かが新しく始まっていくのだなあと、木々のささやきに耳を傾けた。

『武田八幡宮』入口。「祝ノーベル賞・大村智博士」の看板も。

足もとに落ちていた、数えきれないほどのどんぐり達です。

大きな杉の木が中心となった森のなかの、雰囲気のある神社です。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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