はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
[1343]  [1342]  [1341]  [1340]  [1339]  [1338]  [1337]  [1336]  [1335]  [1334]  [1333

数字達の表情に思う

数字の並びに、ふと目を留めることがある。
例えば時計を見て「2:01」と並んだ時間に、2月1日生まれのわたしは、自然と親近感が湧く。それは夫の誕生日であっても、子ども達の誕生日であっても、果ては両親や妹、弟の誕生日などでも同じことだ。意味のない時間や車のナンバーが、親しみを込めたウインクを送ってきたかのように感じる。さっきまで見ず知らずだと思っていた後ろ姿が、じつは親しい人だと判った時のような感覚、とでも言うのだろうか。
なのでホテルの部屋など、狭い場所では、デジタル時計の数字が変わるだけで、部屋の雰囲気も変わったように感じることがある。わたしのなかでは、親しい数字と、そうではない数字があるようだ。

数字占いのようなものはよく判らないが、ただ、その数字が持つ雰囲気もまた、影響しているのかも知れない。例えば、1は始まりだとか、5は半分、または真ん中に位置しているとか、7はラッキーナンバーだとか。そういう一つ一つの数字の表情が、並んだ数字にも表情を与えていくのだろう。そうやって、数字に限らず小さなモノの表情を感じる瞬間が、わたしは好きだ。

それでも先月、年末調整の書類に書き写したマイナンバーに、心魅かれることはなかった。わたしの理解できる範囲は4桁くらいが精一杯なのかも知れないが、デジタル時計の表情に目を留めつつも、果てしないデジタル化の波にのまれていく不安を消し去ることはできないのだと感じたこともまた、事実だ。

とは言っても、我が家にあるのはアナログな時計さんばかり。
ウイスキーの樽をリサイクルした、秒針までついた時計です。

友人かよちゃんの雑貨屋さん『マッシュノート』の掛け時計。
ナタリー・レテのふくろうの絵が、とっても気に入っています。

アンティークな時計の隣にいるのは、鉄細工のお香立てです。
芽吹いた双葉がモチーフの、可愛いやつです。

拍手

Template by repe