はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
新しいぞぞさんが来て
十年働いてくれた「ぞぞさん」が引退することになり、我が家に新しい「ぞぞさん」がやってきた。「ぞぞさん」とは冷蔵庫のことである。
川上弘美の連作短編集『ニシノユキヒコの恋と冒険』で登場人物が冷蔵庫をそう呼んでいるのを読んでから、それ以上にぴったりしたネーミングを思いつかない。以来、わたしのなかで冷蔵庫は「ぞぞさん」という名になっている。
入れ替えの際、古いぞぞさんの下にたまった埃を掃除機で吸った。もちろんルンバではなく普通の掃除機だ。よし、きれいになったとふとルンバに目をやると「僕がやるー」「僕も吸いたいのに」と言っているかのように見える。
そんなこと思っている訳もなかろうに、そう思えてしまうのはこちらの感覚で勝手に考えているからだ。ぞぞさんだって、デーンと構えているように見えて、じつは新しい居場所に馴染めず心細い思いをしているのかも知れない。ルンバにつんつん突かれこっそり涙を流しているということだって考えられる。
ある朝車中で、田んぼを悠々と飛ぶ白鷲に、つい言葉がこぼれた。
「のんびりと、飛んでるなあ」
しかし、夫曰く。「鷺だって餌を探して、じつは真剣なんだよ」
こちらの感覚で捉えると、のんびりしているように見えるだけなのだろう。
庭で見かけたカマキリにも、逆パターンで思う。
「餌を探して、目を光らせているのかな?」
カマキリだって、花の上でゆったりしているかも知れないのに、その姿かたちから受ける印象で、そう思ってしまう。
ルンバもぞぞさんも、白鷲もカマキリも、何を思っているのだろう。たぶん、わたしには想像もつかないことなのだろうな。
エコ重視で選んだぞぞさんは、日立の冷蔵庫です。
開け閉めしたときに、こんな表示が出てすぐに消えます。
こちらは、庭で見かけた若いカマキリ。
赤ちゃんっていうほど小さくないけれど、まだ透き通った黄緑色。
鎌も、やわらかそうです。
ここにじっとしていたのですが、カメラを向けると・・・。
気配に気づいたのか、あわてて動き出しました。可愛い。
ちゃんと気配を察知して、生き残る能力を備えた子のようです。
がんばって、生きろよ!
川上弘美の連作短編集『ニシノユキヒコの恋と冒険』で登場人物が冷蔵庫をそう呼んでいるのを読んでから、それ以上にぴったりしたネーミングを思いつかない。以来、わたしのなかで冷蔵庫は「ぞぞさん」という名になっている。
入れ替えの際、古いぞぞさんの下にたまった埃を掃除機で吸った。もちろんルンバではなく普通の掃除機だ。よし、きれいになったとふとルンバに目をやると「僕がやるー」「僕も吸いたいのに」と言っているかのように見える。
そんなこと思っている訳もなかろうに、そう思えてしまうのはこちらの感覚で勝手に考えているからだ。ぞぞさんだって、デーンと構えているように見えて、じつは新しい居場所に馴染めず心細い思いをしているのかも知れない。ルンバにつんつん突かれこっそり涙を流しているということだって考えられる。
ある朝車中で、田んぼを悠々と飛ぶ白鷲に、つい言葉がこぼれた。
「のんびりと、飛んでるなあ」
しかし、夫曰く。「鷺だって餌を探して、じつは真剣なんだよ」
こちらの感覚で捉えると、のんびりしているように見えるだけなのだろう。
庭で見かけたカマキリにも、逆パターンで思う。
「餌を探して、目を光らせているのかな?」
カマキリだって、花の上でゆったりしているかも知れないのに、その姿かたちから受ける印象で、そう思ってしまう。
ルンバもぞぞさんも、白鷲もカマキリも、何を思っているのだろう。たぶん、わたしには想像もつかないことなのだろうな。
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こちらは、庭で見かけた若いカマキリ。
赤ちゃんっていうほど小さくないけれど、まだ透き通った黄緑色。
鎌も、やわらかそうです。
ここにじっとしていたのですが、カメラを向けると・・・。
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がんばって、生きろよ!
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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