はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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富士山の教え

最近、笠雲をかぶっている富士山をよく見る。
季節の風物詩なのだろうか。その姿もお馴染みとなり、へーベルハウスのCMのように、笠雲をシルクハットよろしく「はーい」と持ち上げ、挨拶する姿を思い浮かべたりもする。
「おはよう、富士山。おはよう、笠雲」
こちらも挨拶する。

富士山を見るのは、大抵、車で走っている時だ。我が家から八ヶ岳と南アルプスの端っこは見えるが、富士山は見えない。富士山をよく見るということは、それだけ車を走らせているということになる。ぼんやりと富士山の何層にも重なった雲を見ていて、不意に思った。
「足もとに広がる秋を、見ていないなあ」
このところ、運転中に山々を愛でる以外、じっと見つめているものは、文庫本の活字とパソコンのなかのあれこれが多いと気づいた。

そろそろ霜が降りる。庭の水道を凍結防止の冬仕様に切り替え、かさこそと落ち葉を踏んで歩いた。庭は今、隣りの林から落ちたクヌギの葉でいっぱいだ。もちろんどんぐりも。庭の紅葉も落ちている。ヤマボウシや姫シャラの葉も。
「もう少し、外に出なくちゃなあ」
インドア派のわたしにも、富士山は様々なことを教えてくれる。

一昨日の風景。韮崎へ向かう農道からは、富士山がよく見えます。

いくつもの層が重なってできた笠雲は、レンズ雲の一つだそうです。
富士さ~ん、その帽子、とっても似合ってるよ。

こちらは庭の様子です。南天の実は赤く、赤く。

雪柳の赤くなった葉に、季節を間違えた真っ白い花がちらほらと。

サザンクロスは、夏じゅう咲いていましたが、最後の蕾がふたつ。

ワイルドマジョラムは、霜を待っているかのような顔をしています。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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