はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
鴨の鴨南蛮蕎麦
蕎麦屋で、鴨南蛮蕎麦を注文したら、本当に鴨が入っていて驚いた。
鴨南蛮なのだから、何も驚くこともないのだが、てっきり鶏肉が入っていると思っていたのだ。名とは別のそれに似せたモノの方が、本物よりもスタンダードになってしまう、ということはままあることだ。
夏目漱石も『吾輩は猫である』で「鴨南蛮の材料が鳥である如く、下宿屋の牛鍋が馬肉である如く」とかいているから、鴨南蛮についてもずいぶん昔から似せた鶏バージョンについて、妙なことであると思う人がいたのだと判る。
時代の流れに乗り、人も急速に変化しているようで、人間というものは、そうそう変わるものではないのかも知れない。変わったとすれば、店側が、トラブル回避のために鶏肉を使ったものを「鶏南蛮」とか「かしわ南蛮」とメニューに記すようになったというところだろうか。
ふらりと入った蕎麦屋のカウンター席で、漱石が着物を粋に着こなし鴨南蛮蕎麦をすする姿を、ふと思い浮かべた。彼も驚くだろうか。
「おや、鴨南蛮に鴨が入っているとは」
鴨の出汁が効いたスープで、冷えた身体が温まりました。
南蛮は、葱のこと。よく煮えたとろける葱もいっぱい入っていました。
うどんもいいけど、あったかいお蕎麦も美味しいなあ。
鴨南蛮なのだから、何も驚くこともないのだが、てっきり鶏肉が入っていると思っていたのだ。名とは別のそれに似せたモノの方が、本物よりもスタンダードになってしまう、ということはままあることだ。
夏目漱石も『吾輩は猫である』で「鴨南蛮の材料が鳥である如く、下宿屋の牛鍋が馬肉である如く」とかいているから、鴨南蛮についてもずいぶん昔から似せた鶏バージョンについて、妙なことであると思う人がいたのだと判る。
時代の流れに乗り、人も急速に変化しているようで、人間というものは、そうそう変わるものではないのかも知れない。変わったとすれば、店側が、トラブル回避のために鶏肉を使ったものを「鶏南蛮」とか「かしわ南蛮」とメニューに記すようになったというところだろうか。
ふらりと入った蕎麦屋のカウンター席で、漱石が着物を粋に着こなし鴨南蛮蕎麦をすする姿を、ふと思い浮かべた。彼も驚くだろうか。
「おや、鴨南蛮に鴨が入っているとは」
鴨の出汁が効いたスープで、冷えた身体が温まりました。
南蛮は、葱のこと。よく煮えたとろける葱もいっぱい入っていました。
うどんもいいけど、あったかいお蕎麦も美味しいなあ。
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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