はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
冬の空気をまとった鳳凰三山
山がくっきり、見え始めた。雨上がりの朝、気温が下がり、雲間からのぞいたその出で立ちは、冬の空気をまとっている。
我が家の前の道路から、毎日のように眺める、南アルプスの山々。甲斐駒ケ岳は、雲のなかにいたが、鳳凰三山のオベリスクと呼ばれる突起は、綺麗に見ることができた。
「あれが、鳳凰三山のオベリスクだよ」
夫に教わったのは、20年以上も前になるだろうか。
だが、わたしには、山の違いなど見分けることはできず、かろうじて富士山と八ヶ岳が、判別できる、という情けない状況。教えてもらっては、忘れ、また教えてもらって、を繰り返していた。
しかし、もう判る。甲斐駒のごつんと丸い形や、鳳凰三山は地蔵岳の不思議に尖ったオベリスク。それが、少し車で走ると、形を変えることや、気温によって、霞んだり、くっきり見えたりすること。15年も、住んでいれば、当たり前と言えば、当たり前だ。
夫に「あそこまで、行ったことあるの?」と、聞いてみた。
すると、彼は「あるよ」とドラマ『HERO』のバーのマスターのように言い、それからしばらく大学の山歩きサークルでの話をしてくれた。ちょっと一言ではかけない、彼の歴史と言ってもいいような、初めて聞く話だった。
今も、あそこを登っている誰かがいるのだろうか。もしかすると、大学生だった頃の夫が、仲間たちと登っているかも知れない。そんなことを考えながら、またオベリスクを眺めた。
「山なん、いっさら見んずら」(山なんか、ちっとも見ないよ)
越して来た頃に、地元の人に言われた。生まれた時から見慣れた山。そこにあるのが当然のモノとして、ただあるなぁと受け入れているのだ。
15年経っても、わたしは、毎日山を観る。いつまでたっても、新住民と呼ばれるのも、しょうがないかも知れないな。
一昨日。我が家の前の道路から見た、南アルプス連峰の、鳳凰三山。
肉眼で見たのと、近い感じの写真です。
カメラを風景モード、アップにして、地蔵岳のオベリスク。
これは昨日の朝、散歩しながら撮った、甲斐駒ケ岳です。
「紅葉が始まってるね」と、双眼鏡で眺めつつ、夫が言っていました。
裾野には、彼岸花が、咲き乱れています。美しいです。
我が家の前の道路から、毎日のように眺める、南アルプスの山々。甲斐駒ケ岳は、雲のなかにいたが、鳳凰三山のオベリスクと呼ばれる突起は、綺麗に見ることができた。
「あれが、鳳凰三山のオベリスクだよ」
夫に教わったのは、20年以上も前になるだろうか。
だが、わたしには、山の違いなど見分けることはできず、かろうじて富士山と八ヶ岳が、判別できる、という情けない状況。教えてもらっては、忘れ、また教えてもらって、を繰り返していた。
しかし、もう判る。甲斐駒のごつんと丸い形や、鳳凰三山は地蔵岳の不思議に尖ったオベリスク。それが、少し車で走ると、形を変えることや、気温によって、霞んだり、くっきり見えたりすること。15年も、住んでいれば、当たり前と言えば、当たり前だ。
夫に「あそこまで、行ったことあるの?」と、聞いてみた。
すると、彼は「あるよ」とドラマ『HERO』のバーのマスターのように言い、それからしばらく大学の山歩きサークルでの話をしてくれた。ちょっと一言ではかけない、彼の歴史と言ってもいいような、初めて聞く話だった。
今も、あそこを登っている誰かがいるのだろうか。もしかすると、大学生だった頃の夫が、仲間たちと登っているかも知れない。そんなことを考えながら、またオベリスクを眺めた。
「山なん、いっさら見んずら」(山なんか、ちっとも見ないよ)
越して来た頃に、地元の人に言われた。生まれた時から見慣れた山。そこにあるのが当然のモノとして、ただあるなぁと受け入れているのだ。
15年経っても、わたしは、毎日山を観る。いつまでたっても、新住民と呼ばれるのも、しょうがないかも知れないな。
一昨日。我が家の前の道路から見た、南アルプス連峰の、鳳凰三山。
肉眼で見たのと、近い感じの写真です。
カメラを風景モード、アップにして、地蔵岳のオベリスク。
これは昨日の朝、散歩しながら撮った、甲斐駒ケ岳です。
「紅葉が始まってるね」と、双眼鏡で眺めつつ、夫が言っていました。
裾野には、彼岸花が、咲き乱れています。美しいです。
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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