はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
栗ご飯の記憶
「桃栗3年柿8年」と言うが、数年前に植えた栗の木に、ようやく食べられるほどの実が生った。木はまだ小さいが、大きく立派な栗の実である。嬉しい。
木に生っているうちは、収穫には早く、落ちてしまうと虫に食われるというので、毎日観察しては、拾っていた。
「そろそろ、いいんじゃない?」「だよねぇ」
夫が連休、枝を揺らしてみると、ぼろぼろ落ちた。数えれば、栗ご飯にちょうどいい数ある。さっそくお昼に炊くことにした。
栗ご飯は、甘くほっくりと炊け、庭の栗を思う存分味わった。不器用に栗を剥いた手は痛んだが、苦労の甲斐ある味だった。
「子ども達も、栗ご飯、好きだったなぁ」と、思い出す。
ひとり暮らしじゃ、もちろん栗ご飯を炊いたりはしないだろう。だが、いいのだ、と考える。我が家で食べた栗ご飯の記憶があれば、それでじゅうぶんなのだと、思える。
上の娘がチェコのステイ先で、お好み焼きを焼いたとの facebook を読んだ。
「うちって、結構な頻度でお好み焼き、焼くよねぇ」と、夫。
「一般的家庭で、お好み焼きが食卓に登場する頻度が、判んないけど」
彼女は、お好み焼きが我が家の味の一つだと、記憶しているのだろう。そんな話を、夫としていて思ったのだ。
家族でホットプレートを囲み、お好み焼きを焼いた記憶。春には筍ご飯を、秋には栗ご飯を食べた記憶。兄弟で唐揚げを取り合った記憶。朝一番に起きた者だけが、親子丼の残りを食べられたという記憶。そんな記憶が、彼女達のこれからを作るものの一つになっているのだと。
手抜きもたくさんしたけれど、料理が好きでよかった。
「わたしって、もしかして、料理上手なんじゃない?」
栗ご飯を頬張りつつ言うと、夫が、笑ってうなずいた。
夫が枝を揺らすと、すぐに落ちました。いたたたと言いつつ、収穫。
二人分の栗ご飯には、ちょうどいい数。綺麗な栗です。
炊き立て~。香ばしい匂いが、部屋中に広がっていました。
夫とふたりのランチは、ちょっと豪華に鶏肉とサラダも添えて。
木に生っているうちは、収穫には早く、落ちてしまうと虫に食われるというので、毎日観察しては、拾っていた。
「そろそろ、いいんじゃない?」「だよねぇ」
夫が連休、枝を揺らしてみると、ぼろぼろ落ちた。数えれば、栗ご飯にちょうどいい数ある。さっそくお昼に炊くことにした。
栗ご飯は、甘くほっくりと炊け、庭の栗を思う存分味わった。不器用に栗を剥いた手は痛んだが、苦労の甲斐ある味だった。
「子ども達も、栗ご飯、好きだったなぁ」と、思い出す。
ひとり暮らしじゃ、もちろん栗ご飯を炊いたりはしないだろう。だが、いいのだ、と考える。我が家で食べた栗ご飯の記憶があれば、それでじゅうぶんなのだと、思える。
上の娘がチェコのステイ先で、お好み焼きを焼いたとの facebook を読んだ。
「うちって、結構な頻度でお好み焼き、焼くよねぇ」と、夫。
「一般的家庭で、お好み焼きが食卓に登場する頻度が、判んないけど」
彼女は、お好み焼きが我が家の味の一つだと、記憶しているのだろう。そんな話を、夫としていて思ったのだ。
家族でホットプレートを囲み、お好み焼きを焼いた記憶。春には筍ご飯を、秋には栗ご飯を食べた記憶。兄弟で唐揚げを取り合った記憶。朝一番に起きた者だけが、親子丼の残りを食べられたという記憶。そんな記憶が、彼女達のこれからを作るものの一つになっているのだと。
手抜きもたくさんしたけれど、料理が好きでよかった。
「わたしって、もしかして、料理上手なんじゃない?」
栗ご飯を頬張りつつ言うと、夫が、笑ってうなずいた。
夫が枝を揺らすと、すぐに落ちました。いたたたと言いつつ、収穫。
二人分の栗ご飯には、ちょうどいい数。綺麗な栗です。
炊き立て~。香ばしい匂いが、部屋中に広がっていました。
夫とふたりのランチは、ちょっと豪華に鶏肉とサラダも添えて。
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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