はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
松茸採りは、ゆっくり歩いて
夫が、顔色を変えて、帰宅した。
何事かと思えば、松茸である。キノコ狩りを趣味としている知人に、いただいたと言う。彼の興奮は、ただちにわたしに伝染し、キッチンで袋から出した松茸を見るなり「おーっ!」という雄叫びにも似た声を上げてしまった。
「結婚してから、松茸なんて食べたことあったっけ?」と、夫。
「いや、ない。買ったことも、貰ったこともない」と、わたし。
食べたとすれば、和食ランチか何かで、茶碗蒸しにでもひらりと薄っぺらくのせてあるものくらいだ。
手に持ってみて、匂いを嗅ぎ「おーっ!」再び、雄叫びをあげる。調理せずとも、いい香りがした。これはもう大切に、シンプルに味わおうと、酒と塩を振りグリルで焼いた。口にして再び「おーっ!」これだけ盛り上がれば、松茸も本望だろうというくらい、ふたり楽しんだ。
歯ごたえや香りを満喫しつつ、聞けば、いただいた知人は、子どもの頃から、親に連れられて松茸を採りに行っていたという。
「若い頃は、早く採れる場所に着きたくて、早足で山を歩いてたんだって」
夫が、知人から聞いた話を聞かせてくれた。それが、歳がいくにつれ、はやる気持ちに足も追いつかなくなり、ゆっくり歩くようになったそうだ。
「それが、おもしろいんだよ。松茸がある場所に着くのは遅くなったけど、最近の方が、松茸を採る数は増えたんだって言うんだ」
通り過ぎていただけの景色が、よく見えるようになり、松茸や他のきのこもまた、よく見えるようになったらしい。
「ゆっくり歩いた方が、周りがよく見えるって、当たり前だけど、忘れがちだよね」わたしも、松茸が生える山を想像しつつ、うなずいた。
すでにゆっくりしか歩けないが、それはそれで、いいこともあるようだ。ゆっくり、行こうよ。松茸だって、そう言っているのだ。
笠が開いているので、見た目松茸に見えませんでしたが、
写真に撮ると、松茸っぽい! やっぱりわたしには、きのこ狩りはムリそう。
うーん。香りを味わうって、こういうことなのね~と、納得!
何事かと思えば、松茸である。キノコ狩りを趣味としている知人に、いただいたと言う。彼の興奮は、ただちにわたしに伝染し、キッチンで袋から出した松茸を見るなり「おーっ!」という雄叫びにも似た声を上げてしまった。
「結婚してから、松茸なんて食べたことあったっけ?」と、夫。
「いや、ない。買ったことも、貰ったこともない」と、わたし。
食べたとすれば、和食ランチか何かで、茶碗蒸しにでもひらりと薄っぺらくのせてあるものくらいだ。
手に持ってみて、匂いを嗅ぎ「おーっ!」再び、雄叫びをあげる。調理せずとも、いい香りがした。これはもう大切に、シンプルに味わおうと、酒と塩を振りグリルで焼いた。口にして再び「おーっ!」これだけ盛り上がれば、松茸も本望だろうというくらい、ふたり楽しんだ。
歯ごたえや香りを満喫しつつ、聞けば、いただいた知人は、子どもの頃から、親に連れられて松茸を採りに行っていたという。
「若い頃は、早く採れる場所に着きたくて、早足で山を歩いてたんだって」
夫が、知人から聞いた話を聞かせてくれた。それが、歳がいくにつれ、はやる気持ちに足も追いつかなくなり、ゆっくり歩くようになったそうだ。
「それが、おもしろいんだよ。松茸がある場所に着くのは遅くなったけど、最近の方が、松茸を採る数は増えたんだって言うんだ」
通り過ぎていただけの景色が、よく見えるようになり、松茸や他のきのこもまた、よく見えるようになったらしい。
「ゆっくり歩いた方が、周りがよく見えるって、当たり前だけど、忘れがちだよね」わたしも、松茸が生える山を想像しつつ、うなずいた。
すでにゆっくりしか歩けないが、それはそれで、いいこともあるようだ。ゆっくり、行こうよ。松茸だって、そう言っているのだ。
笠が開いているので、見た目松茸に見えませんでしたが、
写真に撮ると、松茸っぽい! やっぱりわたしには、きのこ狩りはムリそう。
うーん。香りを味わうって、こういうことなのね~と、納得!
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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