はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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入口は出口

昨日のイブ。お隣りは韮崎市の図書館に行くと、クリスマスツリーが飾ってあった。イブなので、それはもちろん事件というほどのことではなく、ごく自然な風景だったのだが、そのツリーの装飾が、ブルーに統一されていて「おっ」と目を留めた。
ツリーの横には、立札がある。
「ブルーツリー ブルーに秘められたパワー」
精神を落ち着かせる色、などと説明書きもかかれている。
そしてその横には、さらに、金色に光るツリーがあり「ゴールドツリー」との立札。さらに「シルバーツリー」「ピンクツリー」「レッドツリー」と続く。
説明書きは、サンタさんが言っている風にかかれているのだが、どれも最後に「らしい」とあり、自信なさげなところが、笑えた。

そして、5本目のレッドツリーの立札の横には、さらに立札が。
「あなたの気持ちに合う色のツリーに、飾りつけをしましょう」
その下に「受付に5色の飾りがあります」そして続く。
「歳末助け合い運動に、ご協力を」
なるほど、そういうことだったのかとうなずいた。
私が入った入口は、出口だったのだ。その最後の立札こそが、スタートラインなのだった。だが、最初に募金の立札を見ていたら、こんなにしげしげと6つの立札を見ていただろうか。いや。素通りしていた可能性が高いと思われる。
「おっ」と目を留めた、その瞬間の小さなクエスチョンマークが、わたしに6つの立札を読ませ、じっくり逡巡させ、受付でブルーの飾りをもらい、募金箱にチャリンと音を立てるくらいの気持ちだが、募金をさせたのだ。

順路と反対に、回るのもまたよし。ちょっぴり楽しい気持ちで、予期せず募金をさせてもらった。それが嬉しかった。
いや、もしかすると。わたしの入口を出口にさせたのは、サンタの魔法だったのかも知れない。2つの入口は10メートルと離れていないが、車を降りて歩く途中、木枯らしに吹かれ、その10メートルを温かくと近くの出口から入ったのだ。サンタめ、木枯らし吹かせたな。そう思うとまた、嬉しくなった。

手前が入口で、向こうが出口でした。最後まで気づかない自分にも???

ブルーを選んだのは、穏やかな雰囲気が好きだから。

シルバーにも、ずいぶんと魅かれました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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