はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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バーベキュー、次の朝

「夕べは盛り上がってたねぇ」「いやしかし、よく食べてたよね」
「そのうえ、よっく飲んでた」「ビール、ワイン、さらに日本酒」
「みんな、ほとんど、しゃべったこと覚えてないんじゃないかな」
しゃべっている5人(?)は、アウトドア用の折りたたみ椅子達である。人間5人でバーベキューした翌朝、午前5時のこと。彼らはまるで、会議でもしているかの如くこじんまりと丸くなり、声を発していた。最初はぼそぼそと世間話風だったが、そのうち、会話は熱をおびていった。例えば、こんな感じ。

「イスってさ、座る人の人格に寄り添うところ、あるよねぇ?」
「そう? 寄りかかってるのは、人間の方だと思うけど?」
「ぼく、わかる。自分がイスだか人だか、わかんなんくなるとき、あるもん」
「座ってくれる人の体温が嬉しくて、気持ちも温かくなって寄り添うのかも」
「人格? 人間にイスほどの人格、あんの?」

「ときにはイスであることを、忘れてみたいと思わない?」
「そもそも折りたたみ椅子は、忘れてる時間が長いと思うけど?」
「頭にのせてくれる人がいたら、一瞬忘れるかも」
「イスであることが好きだから、ないかな」
「忘れる? それ自分から逃げてるだけじゃね?」

「じゃあさ、正面から見た自分と後姿の自分、どっちが好き?」
「座れること。イスに一番求められているのは、そこだと思うけど?」
「足元を歩くアリさんに、見上げられる瞬間が、僕は好き」
「前と後ろ。うーん、どっちも捨てがたいなぁ」
「前と後ろ? 横からとか、上からはどうすんだよ?」

十人十色ならぬ、5脚5色。
仕切り屋さん、現実直視さん、天然不思議ちゃん、前向きさん、皮肉屋さんの会話は、朝の気持ちのいい空気のなか、続いたのだった。

椅子達の会議、露が降りたウッドデッキで白熱していました。

庭では、クローバー・ティントブロンズが、花を咲かせています。

ツルニチニチソウは、庭いっぱいに咲いて。うれしいな。

アイビーは、新緑から濃い緑へと日々変化中。

雪柳は、星形の種を房いっぱいにつけています。

紫陽花の葉っぱの上には、アマガエルくん。地上から1m ほどの高さ。
どうしてそこまで登るのか、理由を聞きたいです。

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