はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
ジモティ
嘘偽りなく、神戸は暑かった。
お盆の帰省ラッシュになる前にと、早めに帰省したのだ。
義母の新しく買ったプリンターの設定や、お供えのお花などの買い物をしたり、焼き茄子も焼いた。短い滞在だったが、ゆっくりおしゃべりもできた。一緒にビールも飲めた。買い物の際には、頼まれた写真用紙を買いがてら神戸らしいおしゃれな文房具を置いたお店もゆっくり見ることができた。暑かったが、楽しい帰省だった。
帰ってきたら、たった3日前まで青々としていた田んぼの色が変わっていた。稲が実り始めている。ウッドデッキには南瓜が3個。毎年1年分のお米を買っている田んぼのおばあちゃんが置いて行ったのだなとわかった。ここに置いていくのは、お米のおばあちゃんしかいない。苗字を呼ばないのは、この辺りには多すぎる苗字だからだ。同じ苗字できゅうりのとか、りんごのなどと、わたしと夫は呼んでいる。昔から住んでいる人達(わたし達は彼らを、地元の人ジモティと呼んでいる)は、ファーストネームで呼び合っているようだ。
夫は神戸に帰るとジモティだ。それが居心地を悪くし、またよくしているのが、東京という特殊な都市生まれのわたしにも最近分かるようになった。地域にもよるが東京にジモティはあまりいない。人も流れていく場所なのだ。わたしはこの先もずっと、何処ででもジモティにはなれないのかもしれないと思い、嘘偽りなく、淋しさを感じた。
神戸元町の昔からある建物を利用したショップ
港町ならではの雰囲気に神戸を感じた
お盆の帰省ラッシュになる前にと、早めに帰省したのだ。
義母の新しく買ったプリンターの設定や、お供えのお花などの買い物をしたり、焼き茄子も焼いた。短い滞在だったが、ゆっくりおしゃべりもできた。一緒にビールも飲めた。買い物の際には、頼まれた写真用紙を買いがてら神戸らしいおしゃれな文房具を置いたお店もゆっくり見ることができた。暑かったが、楽しい帰省だった。
帰ってきたら、たった3日前まで青々としていた田んぼの色が変わっていた。稲が実り始めている。ウッドデッキには南瓜が3個。毎年1年分のお米を買っている田んぼのおばあちゃんが置いて行ったのだなとわかった。ここに置いていくのは、お米のおばあちゃんしかいない。苗字を呼ばないのは、この辺りには多すぎる苗字だからだ。同じ苗字できゅうりのとか、りんごのなどと、わたしと夫は呼んでいる。昔から住んでいる人達(わたし達は彼らを、地元の人ジモティと呼んでいる)は、ファーストネームで呼び合っているようだ。
夫は神戸に帰るとジモティだ。それが居心地を悪くし、またよくしているのが、東京という特殊な都市生まれのわたしにも最近分かるようになった。地域にもよるが東京にジモティはあまりいない。人も流れていく場所なのだ。わたしはこの先もずっと、何処ででもジモティにはなれないのかもしれないと思い、嘘偽りなく、淋しさを感じた。
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港町ならではの雰囲気に神戸を感じた
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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