はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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嘘偽りなく

「嘘偽りなく」という言葉を使いたくてうずうずしている。
最近村上春樹を読み始めた娘に薦められ、レイモンド・カーヴァーの短編集『必要になったら電話をかけて』(中央公論新社)村上春樹訳を読み、その中の「嘘偽りなく」に反応してしまった。20代の頃夢中で読んだ村上春樹色を濃く感じたのだ。
「あんたたちがいなくなると淋しいね」とピートは言った。「嘘偽りなく、残念だよ。でもそれが人生だ」(短編『どれを見たい?』より)
かっこいい。わたしもかっこよく「嘘偽りなく」を使ってみたい。こういうのは慣れなのだと自分に言い聞かせ、使ってみよう。
「愛してるよ。嘘偽りなく」何故か嘘偽りがあるように聞こえるのは気のせいだろうか。
「気のせいさ。嘘偽りなく」と自分に言ってみる。
かっこよく使えるようになるまでには相当時間がかかりそうだ。マジで。いや、違った。嘘偽りなく。そう。嘘偽りなくだ。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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