はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
今年初めて珈琲
元旦の朝。夫と娘と御節を囲んで新年の挨拶をした後、珈琲を淹れた。
珈琲豆は、浅煎りになるほどミルを回す力がいる。深く焙煎すればそれだけ水分も飛ぶということだろう。中煎りのケニアの豆はそれほどの力は必要なかったが、痛めた右手で回せるだろうかと考えつつも手回しのミルで豆を挽いた。
「あれ? 痛くないや」
拍子抜けするほど順調にガリガリ音を立て、ミルの取っ手は回った。3年前に左手をやはりびっきーに引っ張られて痛めた時には、このミルで豆を挽く作業が辛かったと記憶していたが、今回はそれほど酷くないのかなと思い、いやいやと考え直す。回す右手より、抑える左手の方に力はより必要なのだ。
去年左手の甲を骨折した際に、左手でやっていたことの多さに驚いたが、また違った意味で左手の重要さに気づいた。ミルを回す主役は右手だが、抑えるサポートの左手の方が大変な思いをしていたのだ。
「いつもサポート、ありがとう」
わたしは左手に言った。そして考えた。自分の気づかないところで、わたしはどれだけのサポートを受けているのだろうかと。
夫の会社の経理をし、夫をサポートするわたし。受験生の娘の送り迎えをし、娘をサポートするわたし。だがそのわたしは、夫にも娘にも心をしっかりと支えてもらっている。他の家族にも。友人達にも。
両手で熱い珈琲を持ち、右手と左手の不思議と、支え合うということを考えた。考えつつ、ゆっくりと今年初めての珈琲を味わった。
手回しのミルと、マグカップコレクション。右手、奥のものがマイカップ。
取っ手が付いていないので、両手でしっかり持って飲んでいます。
2杯分、たっぷりと入ります。
珈琲豆は、浅煎りになるほどミルを回す力がいる。深く焙煎すればそれだけ水分も飛ぶということだろう。中煎りのケニアの豆はそれほどの力は必要なかったが、痛めた右手で回せるだろうかと考えつつも手回しのミルで豆を挽いた。
「あれ? 痛くないや」
拍子抜けするほど順調にガリガリ音を立て、ミルの取っ手は回った。3年前に左手をやはりびっきーに引っ張られて痛めた時には、このミルで豆を挽く作業が辛かったと記憶していたが、今回はそれほど酷くないのかなと思い、いやいやと考え直す。回す右手より、抑える左手の方に力はより必要なのだ。
去年左手の甲を骨折した際に、左手でやっていたことの多さに驚いたが、また違った意味で左手の重要さに気づいた。ミルを回す主役は右手だが、抑えるサポートの左手の方が大変な思いをしていたのだ。
「いつもサポート、ありがとう」
わたしは左手に言った。そして考えた。自分の気づかないところで、わたしはどれだけのサポートを受けているのだろうかと。
夫の会社の経理をし、夫をサポートするわたし。受験生の娘の送り迎えをし、娘をサポートするわたし。だがそのわたしは、夫にも娘にも心をしっかりと支えてもらっている。他の家族にも。友人達にも。
両手で熱い珈琲を持ち、右手と左手の不思議と、支え合うということを考えた。考えつつ、ゆっくりと今年初めての珈琲を味わった。
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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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