はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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タラの芽伸びる春

庭のタラの芽を採って、天麩羅にした。山菜の王様ともいわれるタラの芽、さすがに美味い。春の楽しみのひとつだ。

収穫したのは3つのみ。まだそれしか収穫できるものはなく、迷い、夫とふたり相談した末、とりあえず食べてみようということになった。来週は、彼が週末まで帰れない。それまでに、食べごろが過ぎてしまうのではないかとの心配が大きかったからだ。先週のような寒さのままなら、来週末が食べごろになるだろうが「しばらく寒いままで」とリクエストしたところで、季節が足踏みしてくれるとは思えなかった。早く暖かくならないかなぁと、ずっと思っていたし、口にもしていたのに、人間というものは勝手なものである。そして、植物は日々気温だけではなく様々なことで判断し、芽吹いたり、伸びたり、咲いたりしていくのだから、全くもって不思議だ。タラの芽も然り。このところ、伸びゆく様をじっと観察していたから余計に感じるのだろうか。根づいたこの土地で、懸命に生きている姿は美しく輝いている。その命を分けてもらうのだから、美味しいはずだよ、と思ってると、夫がナイフで切り取った。

タラの芽3つを丁寧に揚げ、夫が2つ、わたしがひとつ、じっくりと味わう。「美味い!」と言わずにはいられない味に、笑顔になる。毎年食べているにもかかわらず、この山菜は、こうしてその年の春きちんと驚かせてくれるのだ。

芽を出したと思ったら、あっという間に伸びていました。

上のは、左側のタラの芽です。わたしがいただきました。

「うまっ!」「根元が何とも言えず、美味しいねぇ」
いただきものの五島列島のこだわり塩で、シンプルに味わいました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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