はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
山椒の新芽
庭の山椒の木に、つやつや光る新芽が出てきた。まだ「木の芽」と呼ぶには幼い、成熟する前の美しさを放っている。ほんとうに、小さい。
その小さな若い緑を見ていると、不意に疑問が湧いた。冷たい風に吹かれ強く握っていた手のひらを、春の陽射しのなかやわらかく開くまでに、意を決する瞬間があったのだろうか、と。
日常の小さなことに悩み、小さな疲れを溜めていく自分にへとへとになるのも、春である。必要なことも不要なことも多々考え、数えきれないほどのことを決め、生きていくのが人間である。
そんなわたしに、小さな小さな山椒の新芽がつぶやいた。
「決心は、いらないよ。ただ、太陽を浴びて、ぐーんと身体じゅうを伸ばすと気持ちがいいのさ」
それぐらいなら、できるかな。庭に出て、思いっきり伸びをしてみた。
うん。何も考えず、太陽に向かって伸びていくのも、いいかも知れない。
十年以上前に植えたものです。ここ何年かでようやく、
棘に貫録を感じる、ちゃんとした「木」になってきました。
蕾も、たくさんついています。実が生るのが、また楽しみです。
地面から顔を出したばかりのおチビさんも、2つほど見つけました。
その小さな若い緑を見ていると、不意に疑問が湧いた。冷たい風に吹かれ強く握っていた手のひらを、春の陽射しのなかやわらかく開くまでに、意を決する瞬間があったのだろうか、と。
日常の小さなことに悩み、小さな疲れを溜めていく自分にへとへとになるのも、春である。必要なことも不要なことも多々考え、数えきれないほどのことを決め、生きていくのが人間である。
そんなわたしに、小さな小さな山椒の新芽がつぶやいた。
「決心は、いらないよ。ただ、太陽を浴びて、ぐーんと身体じゅうを伸ばすと気持ちがいいのさ」
それぐらいなら、できるかな。庭に出て、思いっきり伸びをしてみた。
うん。何も考えず、太陽に向かって伸びていくのも、いいかも知れない。
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棘に貫録を感じる、ちゃんとした「木」になってきました。
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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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