はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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自分を解放する

「春雨じゃ、濡れていこう」というには、ずいぶんと派手に降っている。
月形半平太の言うところの「春雨」は霧雨であるらしいから、この雨のなか傘をささずに歩くのは粋でも何でもない訳で、普通に傘が必要なしっかりとした雨である。

庭の植物達も、春だぁと思いっきり伸びをしたかと思ったら、この冷たい雨。タラの芽も伸びるのをあきらめ足踏みしている。
人間も然り。重いコート脱いで出かけたいのは山々だけど、ウルトラ軽量ダウンだし、しばらく着ておこうと、ふたたび着込んでいる人も多いだろう。
それでも一度解放感を味わってしまうと、これまで着ていた同じコートが何故か重くなったように感じるから不思議だ。

以前、1年ほど通ったヨガ教室で聞いた「自分を解放する」という言葉を思い出した。何のことはない、仰向けに寝転がっただけの基本ポーズで、足は肩幅に開き、腕も脇から少し離して掌は天井に向けてだらっと開くのだが、その掌を上に向けて開くことで、身体じゅうを解放するのだと教わった。
掌を上に向けて開くことが効果的なのか、そう聞いたから思い込んでいるのかは判らないが、今でも意識してリラックスしようという時には、ベッドの上で掌を上に向けて身体じゅうの力を抜く。すると何処からか解放されていくような気がするのだ。

寒い季節から解放されるのは、まだ少し先になりそうだが、そんなふうに心だけでも力を抜き、自分を解放して、コートを脱げる日を待とうと思う。

スミレ達は、今満開。雨粒が当る度に揺れていました。

ライラックは、雫を抱えて、咲くのをためらっているかのようです。

ぐっしょり濡れていますが、どんどん咲いていくのは、芝桜。

白いハナミズキの蕾は、コップのように雨を溜めています。

新しいつやつやの葉が伸びてきたばかりのアイビーも、すっかり濡れて。

駐車場脇に、夫が根気よく株分けして並べた雪柳と、足もとには芝桜。
柳のという名にふさわしいカーブで枝を伸ばし、雫をしたたらせていました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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