はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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とろろとうどんのマリアージュ

とろろが、好きだ。
山芋のとろろかけご飯。とろろ昆布のおすまし。全く違うものだが、名は同じ。とろろ。では、どちらが好きなのかと言えば、どちらも好きだ。食べ物としての魅力も去ることながら、とろろ。その名が好きだ。とろっとろだから、とろろ。その響きが好きなのだ。語源も調べてはみたが、判らなかった。その判らない感じも、じつにとろろらしい。とろろ。と言っただけで肩の力が抜ける気さえする。

先日、所用で出かけた汐留で、行きつけのうどん屋『つるつる』に立ち寄った。複数の魚の削り節を使った関西風の出汁の深みと細麺のコシが魅力の店だ。そこで目に留まったメニューが紀州の梅干しととろろ昆布のうどんだった。うどん屋だ。もちろん、山芋のとろろもある。だが、うどんにとろろ昆布と梅干しという意外さに、これは食べずにはいられまいと注文した。削り節の出汁と昆布は、もともと相性のいい組み合わせ。出汁が効いたうどんの旨味がさらに増した気がした。美味かった。

それから、家でのひとりランチでも、うどんにとろろ昆布を入れるようになった。フランスには「チーズとワインのマリアージュ」という言葉があるという。マリアージュは結婚の意味だ。相性ぴったりの組み合わせをすることで、食を楽しむ。そんな意識から生まれた言葉だそうだ。
「とろろとうどんのマリアージュ。いいかも」
チーズとワインに限らず、うどんに限らず、組み合わせの妙を意識して料理するのも、楽しそうだ。まあ、洒落た言葉を使ったところで、うどんはうどん。音を立てて行儀など気にせずすすることに変わりはないのだが。

葱たっぷりは、お家ランチ麺類の基本ですね。

これが『つるつる』の梅干しとろろ昆布うどんです。
梅干しとうどんは、わたし的にはマリアージュとは呼べないかな。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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