はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
痛みは形を変えるのか
「時々、恐くなるんだ」「何が?」
「この痛みが、何か悪いものに変わるんじゃないかって」「悪いもの?」
「うん。たとえば、憎しみとか悪意とか。憎しみからは、何も生まれないって、よく言うけどさ、それなのに何故、憎しみが生まれるんだろう」
「だいじょうぶ。痛みを知っている人は、その分だけ優しくなれるって、言うじゃないか。痛みが何かに変わるとしたら、優しさだと思うよ」
「そうかなぁ。なんだか不安なんだよ」
「じゃ、森に行ってみない?」「森?」
「森林浴は、身体のなかのいろいろなものを浄化してくれるって、言うよ。都合がいいことに、森なら、そこらじゅうにあるしね」
「森林浴かぁ。うん、いいかも。森があるし。ところで『森がある』と『盛り上がる』って似てない? 左手くん」
「そのギャグ、『注意して』と『チューして』って似てるねって言うくらい、やばいよ。右手くん」
痛みは、左手くんが言うように、優しさに変わるのだろうか。ずっと痛みが続いていたら、それが何か悪いものに変わっていくんじゃないかと言う、frozen shoulder(五十肩)中の右手くんの不安も判る。
そんな不安と痛みを浄化するために、ただ森を歩いた。
右手くんと左手くんがハマった、くだらないギャグの応酬を聞き流しつつ。
野生のキウイが、たわわに実っていました。鳥が種を運んだのかな?
正体不明のキノコも。毒ありそう~。きのこ図鑑を見ると、
有毒のテングダケ科『タマシロオニタケ』によく似てます。
photo by my husband
「この痛みが、何か悪いものに変わるんじゃないかって」「悪いもの?」
「うん。たとえば、憎しみとか悪意とか。憎しみからは、何も生まれないって、よく言うけどさ、それなのに何故、憎しみが生まれるんだろう」
「だいじょうぶ。痛みを知っている人は、その分だけ優しくなれるって、言うじゃないか。痛みが何かに変わるとしたら、優しさだと思うよ」
「そうかなぁ。なんだか不安なんだよ」
「じゃ、森に行ってみない?」「森?」
「森林浴は、身体のなかのいろいろなものを浄化してくれるって、言うよ。都合がいいことに、森なら、そこらじゅうにあるしね」
「森林浴かぁ。うん、いいかも。森があるし。ところで『森がある』と『盛り上がる』って似てない? 左手くん」
「そのギャグ、『注意して』と『チューして』って似てるねって言うくらい、やばいよ。右手くん」
痛みは、左手くんが言うように、優しさに変わるのだろうか。ずっと痛みが続いていたら、それが何か悪いものに変わっていくんじゃないかと言う、frozen shoulder(五十肩)中の右手くんの不安も判る。
そんな不安と痛みを浄化するために、ただ森を歩いた。
右手くんと左手くんがハマった、くだらないギャグの応酬を聞き流しつつ。
野生のキウイが、たわわに実っていました。鳥が種を運んだのかな?
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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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