はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
木を見ず林を見ず、ただ秋の林で
松葉が絨毯のように敷きつめられた、我が家の隣の林を歩いた。
テーマは「木を見ず、林を見ず」
自然と目に入るもの以外は見ず、ただただ感じる。
しかし、足元は見て歩かないと、何がいるかわからないので不安である。
蛇などは音で判りそうだが、蛙を踏みつぶしても可哀想だ。冬眠の季節までのわずかな時間を楽しませてあげたい。
案の定、蛙に出会う。太っていて元気そうな目をしていた。冬眠する場所を探しているのだろうか。ゆっくりと跳ねていく。
漆は、赤く染まり始めた。まだ青いマツボックリや、素敵な茶色に成熟したドングリもたくさん落ちている。
芽を出したクヌギも、あちらこちらに見つけた。ドングリって種だったんだ、木に育っていくんだと、あらためて気づかせてくれる。
不思議な形のキノコを、見つけた。聞けば『エリマキツチグリ』と言うそうだ。確かに土のなかに生った栗のようにも見える。
松食い虫にやられ、命を落とした赤松が横たわっている。松食いは伝染するし、枯れて倒れても危ないしで、役場から依頼された業者が切っていく。越して来た頃の3分の1は切られただろうか。それでも、切り倒される赤松は後を絶たない。ここが松林ではなくなる日もいつか来るのだと、想像してみる。
眠るもの、実を落とすもの、日々彩りを変えていくもの、目を覚ますかのように土のなかから顔を出すもの、切られ朽ちていくもの。妖精も魔物も、見えないだけで棲んでいるのかもしれない。十年後、二十年後、この林には、どんな命が棲み、どんな風景を生み出しているのだろうか。
秋の林。「木を見ず、林を見ず」ただただ歩くことで、そこに息づく様々な命を思い、ふいに、空とも地面とも水平な場所に心を置いている瞬間を感じた。
蛙も、日向ぼっこするのかな?
漆の赤が、林を彩っていくのが楽しみです。
旧暦9月を『色取り月』と言うそうです。今の9月末から11月初めくらい?
倒した松は置きっぱなし。自然に朽ちていくのを待ちます。
「食べられるが、食べる意味なし」味に厳しい、きのこ図鑑より。
昔は、マツタケ(!)も生えていたそうですが、見たことはありません。
テーマは「木を見ず、林を見ず」
自然と目に入るもの以外は見ず、ただただ感じる。
しかし、足元は見て歩かないと、何がいるかわからないので不安である。
蛇などは音で判りそうだが、蛙を踏みつぶしても可哀想だ。冬眠の季節までのわずかな時間を楽しませてあげたい。
案の定、蛙に出会う。太っていて元気そうな目をしていた。冬眠する場所を探しているのだろうか。ゆっくりと跳ねていく。
漆は、赤く染まり始めた。まだ青いマツボックリや、素敵な茶色に成熟したドングリもたくさん落ちている。
芽を出したクヌギも、あちらこちらに見つけた。ドングリって種だったんだ、木に育っていくんだと、あらためて気づかせてくれる。
不思議な形のキノコを、見つけた。聞けば『エリマキツチグリ』と言うそうだ。確かに土のなかに生った栗のようにも見える。
松食い虫にやられ、命を落とした赤松が横たわっている。松食いは伝染するし、枯れて倒れても危ないしで、役場から依頼された業者が切っていく。越して来た頃の3分の1は切られただろうか。それでも、切り倒される赤松は後を絶たない。ここが松林ではなくなる日もいつか来るのだと、想像してみる。
眠るもの、実を落とすもの、日々彩りを変えていくもの、目を覚ますかのように土のなかから顔を出すもの、切られ朽ちていくもの。妖精も魔物も、見えないだけで棲んでいるのかもしれない。十年後、二十年後、この林には、どんな命が棲み、どんな風景を生み出しているのだろうか。
秋の林。「木を見ず、林を見ず」ただただ歩くことで、そこに息づく様々な命を思い、ふいに、空とも地面とも水平な場所に心を置いている瞬間を感じた。
蛙も、日向ぼっこするのかな?
漆の赤が、林を彩っていくのが楽しみです。
旧暦9月を『色取り月』と言うそうです。今の9月末から11月初めくらい?
倒した松は置きっぱなし。自然に朽ちていくのを待ちます。
「食べられるが、食べる意味なし」味に厳しい、きのこ図鑑より。
昔は、マツタケ(!)も生えていたそうですが、見たことはありません。
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)