はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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秋晴れの週末に

この週末、こんなに晴れたウィークエンドは、過去に類を見ないというほどの秋晴れだった。
「こんなにサービスせんで、ええんとちゃう?」関西弁で、空に向かって夫。
『秋の明野へようこそ』ツアーと題して、神戸に住む、夫の両親を招いていたのだ。とは言え、毎日八ヶ岳を見ているわたしでさえ、こんな八ヶ岳は見たことない! というほど、ヤツは秋空の下、のびやかにしている。それは、
「八ヶ岳さん、何か、はりきっちゃってる?」と、聞きたくなるほどだった。

いつにする? あの週はダメ、ここは出張、など、相談した上、バタバタと決まった予定だった。それが、こんなご褒美をもらったような週末となるとは。

まあそれは、そうかも知れない。わたし達夫婦の倍ほど、もう60年近く夫婦をやってきているのだから、天のサービスだって、よくもなるだろう。
「がんばってますね! お義母さんのために八ヶ岳、微笑んでいますよ」
わたしは夫君にはなったことがないから、よく判らないので、同じ女性として義母に、ぜひエールを贈りたい。たがいの立場を理解しようとする想像力がないことには、長く一緒にいるのは難しいことだよなぁと自分を振り返りつつ。

1週間ほど、ウッドデッキには姿を見せなかったアマガエルのけろじも、枯れかけた蕗の葉の上で、見てみて! というかのように、じっとしていた。
「あ、けろじ、いた!」わたしの言葉に、義母も歓声を上げた。
「ほんと! 可愛い。じっとして動かないけど、目はきょろきょろしてる」
もみじの葉には、カマキリ。ウッドデッキの階段には、赤とんぼ。
「本当に赤いのねぇ。こんなに近くに赤とんぼを見られるなんて!」と義母。
『秋の明野へようこそ』ツアーは、予想以上に喜んでもらえたようだった。

そして、ふたりを見送った帰りの車中、ぽつりぽつりと雨は降ってきたのだ。

またとないほどの秋晴れ。「普段の行いが、いいからや」と夫と義父。
ふたりとも、自分のことをさして、言っているようでした(笑)

両親が到着した金曜日の八ヶ岳です。うーん。晴れ晴れとした表情!

昨日、中央高速を走り、塩尻駅まで、ふたりを送っていきました。
紅葉の季節だけに、諏訪湖サービスエリアは、車がいっぱいでした。

諏訪湖を眺めつつ、ソフトクリームを食べながら、休憩。
どちらを向いても、紅葉が綺麗でした。でも、雲が少しずつ出てきて。

遠くには、諏訪湖のスワンが、ゆったりと泳いでいました。

けろじ、鳴いた? ぽつぽつと降りだした雨は、そのせい?
頭のてっぺんだけ冠をかぶったように緑の、白っぽい子でした。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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