はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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Wi-Fi初体験

Wi-Fi初体験をした。
久々に東京本社に出社し、銀行を回り社用の買い物をし、その後30件ほどの振り込みをするためコーヒーショップでパソコンを開いた。
「Wi-Fiってどこでも勝手に繋がるんじゃないんだね」
夫に言うと、当然との返事。契約がいるのだ。月380円の契約をし振り込みをぶじ終えた。
小ぶりのパソコンを買ったので、最近は何処に行くにも持ち歩く。
急な仕事にも対応できるし、メールチェックも、行く先の検索も、ブログの更新だってできる。古風なマイケータイにできないことがちゃかちゃかできちゃうのだ。しかし、できると思うと外に出た時にも仕事は追ってきて、いつでも経理ソフトを開けるし、振り込みだってできるよねということになる。便利なのがいいのか悪いのか。だが、わたしの性格からすると重たくとも大きな安心を持ち歩いている気持ちの方が強い。フレックスなスタイルで働いているだけに、常に対応できる状態に保てるのはうれしいことだ。
 
そのむかし、入浴中に恋人から電話が鳴らないかといつも心配していた。しかし今ではケータイも水に強くなり一緒にお風呂も可能になった。
あの感覚は無くなるのだろうか。入浴中に恋人からの電話が鳴るかもしれないと思うと、聞こえるのだ。ベルの音が。風呂の戸を開けると大抵、電話は沈黙していた。ファンタジックでリアルでちょっと悲しい感覚。聞こえるような気がするから聞こえたような気になるってだけなんだけど。
今や何処にいたって、誰とでも繋がっていられるし、一千万円の振り込みだってできる。
Wi-Fiねぇ。と考えつつケータイを見ると夫からの不在着信があった。待ち合わせをしてるというのにケータイは電車に乗ったままマナーモードになっている。本当のところ電話の音を聞こうとしていないのはわたしの方なのだろうか。いや。たぶんこれは安心感が生んだ隙なのだと思い直す。どれだけ便利になったってそれを使うのは人間なんだから。
顔を上げると目の前に夫が立っていた。
「電話、百回は鳴らしたんだけど?」「ごめん」
百回コールしてくる夫がいる。安心感がつけ入る隙はこの辺りにあるのかも。

夫が連れて行ってくれたイタリアンバール
コンクリート打ちっ放しの壁にシンプルな装飾が素敵

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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