はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
蓮池の紫陽花
蓮の花にはまだ早いと知りつつ、蓮池に寄ってみた。
そこには紫陽花もたくさん咲いているのだ。最寄りの無人駅『穴山』近くにある、大賀蓮を咲かせる池である。『穴山』は、高校に通っていた末娘を3年間送り迎えした馴染みの場所でもある。毎朝7時1分に「7・01」というナンバーの車とすれ違い「おはよう、7時1分」と車中でこっそり挨拶したことなどをなつかしく思い出しつつ、車を走らせた。
駅近くの感応式信号で停まり、変わらない信号に失敗したと気づく。信号待ちの道路の幅は2車線分ほどの広さを持っていて、だからと自分が曲がりたい右方向に車を寄せて停めてしまったのだ。しかし、わたしは知っている。感応機は中央よりわずかに左側についていて、中央に停めないと反応しないことを。
以前は、今のわたしのように右に寄せて停める車を見て、判ってないなあと舌打ちしたものであるが、しばらく通らぬうちに、すっかり忘れて同じ落とし穴に落ちているのだから笑ってしまう。ところが、そのとき信号が変わった。まるで、しばらくぶりだから勘弁してやるよ、とでも言っているみたいに。もちろんそれは、感応機の位置が変わったというだけのことなのだが。
「ここは、もう通り過ぎた場所だってことかな」
ほんの少しだけ感傷的になる。7時1分さんは、今頃どうしているだろうか。
蓮池の紫陽花は、見事に咲いていた。そんな心持ちで見たからか、自ら色を変えていく花達は、移りゆく人の世を眺めているかのようにも見えた。
白い紫陽花のコーナーです。雨に濡れて、光っていました。
ブルーや薄紫の紫陽花達。色を変えていく途中のようです。
大賀蓮は、まだこれから。蕾もちらほら見られる程度でした。
そのなかで一輪だけ、深呼吸をするかのように花開いていました。
大賀蓮の池の全体はこんな感じ。花を楽しめるのはもう少し先かな。
そこには紫陽花もたくさん咲いているのだ。最寄りの無人駅『穴山』近くにある、大賀蓮を咲かせる池である。『穴山』は、高校に通っていた末娘を3年間送り迎えした馴染みの場所でもある。毎朝7時1分に「7・01」というナンバーの車とすれ違い「おはよう、7時1分」と車中でこっそり挨拶したことなどをなつかしく思い出しつつ、車を走らせた。
駅近くの感応式信号で停まり、変わらない信号に失敗したと気づく。信号待ちの道路の幅は2車線分ほどの広さを持っていて、だからと自分が曲がりたい右方向に車を寄せて停めてしまったのだ。しかし、わたしは知っている。感応機は中央よりわずかに左側についていて、中央に停めないと反応しないことを。
以前は、今のわたしのように右に寄せて停める車を見て、判ってないなあと舌打ちしたものであるが、しばらく通らぬうちに、すっかり忘れて同じ落とし穴に落ちているのだから笑ってしまう。ところが、そのとき信号が変わった。まるで、しばらくぶりだから勘弁してやるよ、とでも言っているみたいに。もちろんそれは、感応機の位置が変わったというだけのことなのだが。
「ここは、もう通り過ぎた場所だってことかな」
ほんの少しだけ感傷的になる。7時1分さんは、今頃どうしているだろうか。
蓮池の紫陽花は、見事に咲いていた。そんな心持ちで見たからか、自ら色を変えていく花達は、移りゆく人の世を眺めているかのようにも見えた。
白い紫陽花のコーナーです。雨に濡れて、光っていました。
ブルーや薄紫の紫陽花達。色を変えていく途中のようです。
大賀蓮は、まだこれから。蕾もちらほら見られる程度でした。
そのなかで一輪だけ、深呼吸をするかのように花開いていました。
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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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