はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
木枯らし吹きすさぶ夜
木枯らし吹きすさぶ夜、隣りの林の赤松が倒れた。
我が家から50mほどの場所で、道路をふさぐように垂直に倒れている。近所の友人が、危ないからと、わざわざ夜の8時過ぎに知らせに来てくれた。
その日は、夫も東京に泊まりで、ひとりの夜。強風と呼ぶには、言葉が足りないだろうと思われるほどの風に家が揺れ、竜巻などの災害を連想し、怖いなぁと思っていたのだ。風の音がごうごうと鳴り響き、家も揺れていたので、多分そのせいで、倒木の音や揺れには気づかずにいて、知らせてもらい助かった。車で出る予定はなかったが、もし気が変わって何処かに行こうとしていたら、うっかり倒木に突っ込んでいたかも知れない。
見上げると、残された隣の赤松がキィと揺れ、とても淋しそうに見えた。ちょっと離れた、向かい側の赤松と、何やら話しているかのようにも見える。
「すぐ近くにいても、支えてやることはできないんだ」
ふと親と子の距離を、思った。
木々達にないとは言わないが、人間には、言葉がある。離れていても、支え合うことだってできる。たがいに近づこうとさえしていれば。
ただ隣りの松が倒れるのをじっと見ているのは、辛かっただろうにと、凍った空気のなか、空にも届くほど背の高い赤松を見上げた。
倒れた状態です。完全に、道をふさいでいました。
夜、真っ暗ななか知らずに車で走っていたら、危なかった。
翌朝には、きれいに片づけてくださっていました。
周囲の人々に助けられて生きているのだと、実感します。
左手奥に、折れた松が写っています。
やはり強風に勝てず、途中で折れたようです。
石仏さんの上じゃなくて、よかった。
残された赤松達が、
淋しそうに見えるのは、人間の感傷ですね。
我が家から50mほどの場所で、道路をふさぐように垂直に倒れている。近所の友人が、危ないからと、わざわざ夜の8時過ぎに知らせに来てくれた。
その日は、夫も東京に泊まりで、ひとりの夜。強風と呼ぶには、言葉が足りないだろうと思われるほどの風に家が揺れ、竜巻などの災害を連想し、怖いなぁと思っていたのだ。風の音がごうごうと鳴り響き、家も揺れていたので、多分そのせいで、倒木の音や揺れには気づかずにいて、知らせてもらい助かった。車で出る予定はなかったが、もし気が変わって何処かに行こうとしていたら、うっかり倒木に突っ込んでいたかも知れない。
見上げると、残された隣の赤松がキィと揺れ、とても淋しそうに見えた。ちょっと離れた、向かい側の赤松と、何やら話しているかのようにも見える。
「すぐ近くにいても、支えてやることはできないんだ」
ふと親と子の距離を、思った。
木々達にないとは言わないが、人間には、言葉がある。離れていても、支え合うことだってできる。たがいに近づこうとさえしていれば。
ただ隣りの松が倒れるのをじっと見ているのは、辛かっただろうにと、凍った空気のなか、空にも届くほど背の高い赤松を見上げた。
倒れた状態です。完全に、道をふさいでいました。
夜、真っ暗ななか知らずに車で走っていたら、危なかった。
翌朝には、きれいに片づけてくださっていました。
周囲の人々に助けられて生きているのだと、実感します。
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やはり強風に勝てず、途中で折れたようです。
石仏さんの上じゃなくて、よかった。
残された赤松達が、
淋しそうに見えるのは、人間の感傷ですね。
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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