はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
[411]  [410]  [409]  [408]  [407]  [406]  [405]  [404]  [403]  [402]  [401

常識に囚われず、推理すること

ずっと探していた軽トラのキーが見つかった。
スペアキーがあり、困らないがため、探すと言ってもなかなか本気になれず 「ないね」「何処に行ったんだろう」と夫と言い合うくらいで済ませていた。
ところが近所の友人に軽トラを貸すことになり、これは本腰を入れて探さねばということになったのだ。

マニュアル車である軽トラを運転できるのは、我が家では夫しかいない。息子が帰って来た時に運転していたが、彼ももう1年は帰っていない。夫が軽トラを動かす時は、薪を運ぶか、ゴミを出すかである。なので夫の作業用のズボンのポケットに入っているのではと、まず探した。だが、重めの金属のキーホルダーがついたキーである。洗濯する際、万が一見過ごしたとしても、洗濯機に落ちる可能性が高い。見過ごす可能性も低い。やはり見つからなかった。

所定の位置は、キッチンカウンターの上のキーフックだ。わたしは、カウンターの前に立ち、推理した。もしもキーが重力に従い落ちたとしたら?
そして、ふとカウンターに置かれたペン立てに手を突っ込んだ。
「あった!」見つかる時には、なんと呆気ないことか。
ペン立ては、そこから顔を出すものを入れることがお決まりだ。そんな常識がペン立てのなかに底なし沼をつくり、キーを沼深く落とし続けていたのだ。

片付けが苦手なわたしは、何かを探していることが多い。我が人生の時間、半分を占めているかもと考え込むことさえある。鞄のなかにも冷蔵庫にも、たびたびブラックホールが広がる。しかし今だけは不敵に微笑もう。
「大切なのは、常識に囚われず、推理することさ」
   
リラックマのキーホルダーの下にあるのが、ペン立てです。
キーフックと、リビングで使っている椅子4脚とベンチは、
ウイスキーの樽のリサイクル品。ペン立てもすべて、同じ北杜市の
家具工房『我楽舎』(がらくしゃ)で作られたものです。

拍手

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
Template by repe