はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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リラックマをめぐる攻防

娘と夫との間で、リラックマをめぐる攻防が続いている。
もう10日ほどになるだろうか。我が家の階段で、リラックマがくるくると回っているのだ。

始まりは、いつもふとしたことだ。娘はクリスとマリーを迎える際、客用の和室に4匹のリラックマを並べた。歓迎しようという彼女なりの心配りのつもりらしい。と、そこまではいい。その心配りが心配りと言えるのかどうかも、この際目をつぶろう。問題はその後、ふたりの客人が帰った後だ。
「和室のリラックマ、片づけるように言っといてよ」と言い置き、夫は会社に行った。そしてわたしは、暗に娘に片づけるように言った。
「リラックマ達、部屋に帰りたがってるよ」
「うん。わかった」と、素直に娘。
しかしこの素直さが曲者なのだ。素直に聞き過ぎて、すぐに忘れる。「うん」と言った後「わかった」と言う前にはすでに忘れていることも多いくらい素直過ぎる性格だ。その上リラックマは彼女のなかでは何処にいても違和感のない空気的存在。リラックマ4匹は、しばらく和室で過ごすこととなった。

数日後、会社から戻った夫は、しびれを切らしリラックマを階段に運んだ。2階が子ども部屋になっている我が家では、洗濯物や郵便物などは階段に置いておき自分の物を持って行く決まりだ。しかしリラックマはいまだ階段にいる。
「きれいに並べたのが、まずかった」と、夫。
考えた彼は、娘に片づけさせようと、リラックマ1匹を逆立ちさせた。しかし、翌朝もリラックマはいなくなっているどころか、逆さにしておいた1匹も、元に戻っていたのである。夫は憮然とし、またリラックマを逆立ちさせた。だが、リラックマはふたたび元に戻る。いたちごっことはこのことだ。
その後、娘とはリラックマの話はしていないが、普通に学校やバイトのことなどは、しゃべっている。彼女は、夫ともにこやかに挨拶を交している。
果てさて、この攻防。いつまで続くことやらである。
     
実は、リラックマ達。勝手に動いているのかもと思える不思議。

姫は、僕が1番だと言ってくれます。2番はリラックマなのかな。
百匹いようが二百匹いようが、僕にとっては可愛い子分的存在ですよ。
ムキになるほどのことじゃ、ありませんね。まあ、僕も大人ですから。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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