はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
まますき券
仕事部屋の引き出しを整理していたら、思わぬものが出てきた。
娘がくれた手作りの品である。鏡文字が混じっているのを考えると、4歳か5歳くらいの頃か。たぶん、二十歳になった末娘の作品だ。
11色の水玉を並べた「かわいしいる」は「可愛いシール」のことだろう。裏側には、やはり様々な色で、所狭しとリボンが描かれている。
もうひとつは「まますき」とかかれた色紙が7枚、セロテープで束ねられていた。すべて違う色の色紙に同じように「まますき」と平仮名で右からかかれている。一枚一枚、大きさがまちまちなのを見ると、ひとつひとつ丁寧に色を選び、切ったのだろう。一瞬、昔親の誕生日にプレゼントするのが流行った「肩たたき」券を思い出したが、これが「まますき」券だとすると、いったいどうやって使うのだろうと悩んでしまった。
使うことがなかった「まますき」券。これから、使わせてもらおうかな。
いい大人になったって、わたしって何てダメなやつなんだろうと、負のスパイラスに陥ることだって少なくない。そんな時、心から「すきだよ」って言ってもらえたら、大きな勇気になるに違いない。そんな本気の「すき」が、小さな紙いっぱいにかかれた文字から読み取れる。家族であれ、恋人であれ、友達であれ、好きって気持ちから湧き出るパワーは、本当に大きいのだ。
今はもう子ども達が幼かった頃のように「ママ」と呼ばれることはないけれど、久しぶりに「ママ」と呼ばれた気がして、自然と口元が緩んだ。
「可愛いシール」は、貼れません。可愛いところが大事だったのでしょう。
「まますき」券は、何故か右から「シール」は、左からかかれています。
娘がくれた手作りの品である。鏡文字が混じっているのを考えると、4歳か5歳くらいの頃か。たぶん、二十歳になった末娘の作品だ。
11色の水玉を並べた「かわいしいる」は「可愛いシール」のことだろう。裏側には、やはり様々な色で、所狭しとリボンが描かれている。
もうひとつは「まますき」とかかれた色紙が7枚、セロテープで束ねられていた。すべて違う色の色紙に同じように「まますき」と平仮名で右からかかれている。一枚一枚、大きさがまちまちなのを見ると、ひとつひとつ丁寧に色を選び、切ったのだろう。一瞬、昔親の誕生日にプレゼントするのが流行った「肩たたき」券を思い出したが、これが「まますき」券だとすると、いったいどうやって使うのだろうと悩んでしまった。
使うことがなかった「まますき」券。これから、使わせてもらおうかな。
いい大人になったって、わたしって何てダメなやつなんだろうと、負のスパイラスに陥ることだって少なくない。そんな時、心から「すきだよ」って言ってもらえたら、大きな勇気になるに違いない。そんな本気の「すき」が、小さな紙いっぱいにかかれた文字から読み取れる。家族であれ、恋人であれ、友達であれ、好きって気持ちから湧き出るパワーは、本当に大きいのだ。
今はもう子ども達が幼かった頃のように「ママ」と呼ばれることはないけれど、久しぶりに「ママ」と呼ばれた気がして、自然と口元が緩んだ。
「可愛いシール」は、貼れません。可愛いところが大事だったのでしょう。
「まますき」券は、何故か右から「シール」は、左からかかれています。
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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