はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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ただまっすぐに伸びていく

様々なものを植えては忘れ、放置している我が家の庭に、立派なアスパラガスが伸びてきた。植物とは言え弱肉強食の我が家の庭で育っているタラの芽やうどと共に、天麩羅にした。山菜に負けず劣らず濃厚な味だ。
「美味い!」夫は絶賛。

それにしても植物は面白い。来年のためにと1本残しておいたアスパラは、いまだ天に向かって伸びている。
トイレに飾ったミントの葉も、キッチンの一輪挿しのアイビーも、窓の方に、太陽に、天に向かって背伸びをするかのように、日々わずかながらも背を反らしていく。
「生きるため」なのだなぁとあらためて考える。
ほんのわずかでも太陽の光を浴びるために背伸びをし、ほんのわずかでも水を吸うために根を伸ばす。

人は、なかなかそうはいかなよなぁと、ふたたび考える。迷い選ぶことができるから。迷子になりがちなわたしは、ただまっすぐに伸びていく植物が羨ましくもある。しかし迷い選ぶことで、人はたぶん、自分になれるのだろう。
新しく植えた花達に水をやり、春の太陽を浴びて深呼吸した。
4月18日5月8日
にょきっと音を立てて、     両手を広げるように伸びています。
出てきたような感じ。      風に吹かれて踊っているかのよう。

繁殖力が強く綺麗な葉を伸ばすアイビーを、デッキ近くに移植しました。
上手く育つといいな。

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