はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
暖色の大皿
庭に植えたローズマリーを使って、ポークソテーを焼いた。トマトにも一緒に摘んだバジルを散らす。ハーブを料理に活かせるいい季節だ。
大皿に盛り付けしていて、その皿を買った時のことを思い出した。
ひとり暮らしを始めた22歳の頃。年下の料理が上手い友人と食器を買いに行った。彼女は美術系の大学に行っていたと記憶している。
「食器を買いたい」と言うと、喜んで付き合ってくれた。
その頃のわたしはみずがめ座の色も濃く、手に取る食器も寒色系の物が多かった。歳を重ねてからのように、ピンクのケータイやハンカチを持ってはいなかった。今も藍の皿などは好きだが、こだわりも強すぎると縛りになってしまうということが、あの頃はまだ、わからなかったのだ。いいと思ったものはどんな色であれ試してみようという余裕も、歳を重ねてから生まれたものだ。
だから、よく覚えている。
「暖色系のお皿に、しよう」そう彼女が言ったこと。
それから30年近く、この大皿に何回料理を盛り付けたことだろう。この皿のオレンジと黄色は、いつも食卓を明るくしてくれる。彼女の選択は、少なからず我が家の食卓に柔らかく明るい色を添えてくれたのだ。
今や年賀状のみの付き合いになってしまった彼女に、連絡してみようかなと、最近ふと思う。たぶん彼女にとっては、覚えているはずもない些細なことだろうが、大皿を使う度に思い出し、何故に暖色系の大皿を選んだのか問いただしてみたい衝動に駆られるのだ。
にんにくをオリーブオイルでカリカリに炒め、そのオイルで焼きました。
豚肉も野菜も、塩胡椒し、ローズマリーを散らしただけですが、
バルサミコ酢をかけると、柔らかく優しい味になりました。
大皿に盛り付けしていて、その皿を買った時のことを思い出した。
ひとり暮らしを始めた22歳の頃。年下の料理が上手い友人と食器を買いに行った。彼女は美術系の大学に行っていたと記憶している。
「食器を買いたい」と言うと、喜んで付き合ってくれた。
その頃のわたしはみずがめ座の色も濃く、手に取る食器も寒色系の物が多かった。歳を重ねてからのように、ピンクのケータイやハンカチを持ってはいなかった。今も藍の皿などは好きだが、こだわりも強すぎると縛りになってしまうということが、あの頃はまだ、わからなかったのだ。いいと思ったものはどんな色であれ試してみようという余裕も、歳を重ねてから生まれたものだ。
だから、よく覚えている。
「暖色系のお皿に、しよう」そう彼女が言ったこと。
それから30年近く、この大皿に何回料理を盛り付けたことだろう。この皿のオレンジと黄色は、いつも食卓を明るくしてくれる。彼女の選択は、少なからず我が家の食卓に柔らかく明るい色を添えてくれたのだ。
今や年賀状のみの付き合いになってしまった彼女に、連絡してみようかなと、最近ふと思う。たぶん彼女にとっては、覚えているはずもない些細なことだろうが、大皿を使う度に思い出し、何故に暖色系の大皿を選んだのか問いただしてみたい衝動に駆られるのだ。
にんにくをオリーブオイルでカリカリに炒め、そのオイルで焼きました。
豚肉も野菜も、塩胡椒し、ローズマリーを散らしただけですが、
バルサミコ酢をかけると、柔らかく優しい味になりました。
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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