はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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オニオンスライスな日々

家庭菜園をしている近所の方に、葉のついたままの玉葱をいただいた。
「サラダ用の玉葱だから、生で食べても甘いよ」
青葱のような部分は、炒めてもよし、軽く湯がいてぬたにしてもよしと教えてくださった。見ているだけでもよだれが出そうなくらい新鮮である。
さっそく昼はサラダに入れて、夜はオニオンスライスとソテー、ぬたも作ってみた。採れたて野菜の甘みが口のなかに広がった。

そう言えばむかし、毎日オニオンスライスを刻んだことがあった。上の娘が中学生の頃だから、もう十年ほど前になる。
反抗期だった彼女は、母親となんかしゃべりたくないモード全開だった。そこでわたしがとった作戦は、彼女の好きなものを食卓に並べるというもの。太ってもいないのにダイエットに励んでいた彼女は、来る日も来る日も、それこそ飽きるまでオニオンスライスを所望した。ドレッシングで、柚子ポンで、醤油で、出汁つゆで、マヨネーズで日々共にオニオンスライスを食べたのだった。
その間、彼女との会話は、食卓に上がったもののことのみ。まあ、それでもいいやと思っていたし、食についての会話ならけっこうあるものだ。
「スーパーに、新玉葱が出てきたんだ。やわらかいでしょ」
「あ、ほんとだ」
「柚子ポン、変えてみたんだけど」
「うん。こっちの方がさっぱりしてるね」
そんな日々を過ごすうち、彼女は反抗期を卒業していった。

反抗期の頃の子ども達って、みんなそうかも知れないけど、学校のことをあれこれ聞かれるんじゃないかとか、勉強しろって言われるんじゃないかとか、親と対峙するときには構えちゃうんだよね。でもわたしは、普通にテレビの話でも、食べ物の話でも何でもいいから、ただ娘としゃべりたかった。

そんな気持ちで玉葱刻んだら、涙が出そう? それが、半分に切ってからよく水で洗った玉葱は、刻んでも涙が出ないもの。反抗期っていうのは、料理で言うと、そんな下ごしらえ時期なのかも。

ぷーんと玉葱特有のいい匂い。陽の光と似合うなあ。

キャベツとクレソンとフライドガーリックと合わせたサラダです。

オニオンスライスは、柚子ポンがいちばん好き。

どう見ても葱のぬたですが、葱よりも甘みが濃い!

白ーい。種類は聞かなかったけれど、ホワイトオニオンかも。

オリーブオイルで焼いて塩胡椒。仕上げはバルサミコ酢。これ絶品!

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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