はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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反対の反対への挑戦

自他ともに認める、方向音痴である。
神戸で過ごしたこの何日かの間に、またもやそれを実感した。

「あ、今、反対方向行こうとしたでしょ?」
義母が暮らし始めたマンションでエレベーターに乗り、降りるとどうしても反対方向に行こうとしてしまう。荷物の積み下ろしや買い物など、ゆうに十回は乗り降りしているというのに。

「トイレは、反対側や」
新幹線では、常に反対方向に。

「そっちに出口は、ないっちゅうに」
買い物に行ったホームセンターは、迷路だった。

「ここをまっすぐ行くと、何があるでしょう?」
夫は、意地悪くもわたしの方向音痴を再確認し、楽しんでいる。
「えーと、ミント神戸だよね?」
「うそやろ。ミント神戸は、真後ろや!」
もちろんご期待にお応えするだけの素質を、わたしはじゅうぶん備えている。

さて。方向音痴とは、地図を見て行きたい場所にたどり着けないというだけではない。漠然と探しているもののある場所へも、なかなかたどり着けないのだ。例えば。
「喉、乾いたねえ」「自動販売機か、コンビニ探す?」
そうして歩き出した方向には、延々と自販機もコンビニもないということが、ままある。そこで、今回ちょっと工夫してみた。
「わたしが行こうとした方向の反対に、行けばいいんじゃない?」
「じゃあ、行ってみる?」と、夫。
すると、すぐに永遠とも言えるほどに延々と自販機が並んでいるのが見えたのだ。もちろんコンビニも、ドトールさえもある。
「おー! すごい! やったあ」
常に、野生の勘で踏み出した一歩をくるりとひるがえし、反対に行けば、方向音痴解消の道が開けるのでは? いや、まさか。でもこれ、試してみる価値ありかもと、ちょっとわくわくしている。

義母の部屋を訪ねてくれた夫のいとこ夫婦から、
「プレゼント!」と靴下をいただきました。わーい、うれしい。
この靴下を履けば、たちまち行きたい場所に行ける魔法の靴下!
道に迷うこと一切なし!・・・んな、わけないか(笑)

『千代治のくつ下』だそうです。

足の裏になる部分が分厚く編まれていて、履いて気持ちがいい♪

淡いブルーと紺色を織り交ぜた風合いが、素敵。夫曰く。
「夏モノというには分厚いのに、履いてて涼しいわあ」

履いてみました。脛の部分、ゴム編み部分がとってもやわらか。

お気に入りの靴とパンツと合わせて。綺麗な色が足もとにあるのっていいな。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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