はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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「まあいいか」で、いこう

東京駅の前、KITTEで友人とランチした。
夏休みだし、ちょっと贅沢してフレンチでも食べようかという話になり、軽いランチのコースを選び、ふたりのんびりとした気分での食事会となった。
彼女とは年に何度か会って、とりとめもなく近況を語り合う仲だ。彼女がご主人の転勤先のロサンジェルスにいる頃、娘を連れて遊びに行ったのは、もう5年ほど前になるだろうか。おたがい子ども達の年齢が変わらないこともあり、また何日かお世話になり、ご主人やお嬢さんともわいわいと過ごさせてもらったこともあり、しばらく会っていなくとも話ははずむ。楽しい時間だった。

いつもまじめで、何事も誠実に取り組む彼女を、わたしはとても尊敬している。何かを選択しなくてはならないとき、彼女だったらどうするだろうかと考え、決めることもある。だから、ごく普通であるその言葉は、意外な輝きを放って、わたしの胸に届いた。
「最近、まあいいか、って思うことも大切だって思うようになったのよ」
その言葉を聞き、精一杯やっている人の「まあいいか」は、眩しいんだなと思った。わたしの口癖であるその言葉は、しかし口癖であってもなかなかそうは思えない場合も多く、わたしとてつまらないことで悩んだりもするのだ。
「まあいいかで、いこうね」
彼女は、別れ際、再びそう言って手を振った。そのとき、わたしのなかで使い古された「まあいいか」は、新しい意味を持つものとして生まれ変わった。
「まあいいか」
ゆっくり噛みしめると、思い悩んでいたことすべてが解けていく気がした。

前菜は3種類。赤紫蘇のグラニテ。マスカルポーネチーズをのせて。

スモークサーモンと何種類かのトマト。ベースはガスパチョです。

栗と南瓜のスープ仕立て。フォアグラとアーモンドも入っていました。

メインは、穴子のフリットと茄子ととうもろこし。カレー風味でした。

デザートのブランマンジェと、フランボワーズのシャーベット。
甘いモノが苦手なわたしにも、美味しく食べられました。
たぶんルバーブの酸味が、しっかりと効いていたからです。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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