はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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My family in Japan「小説にならない家族」

オーストラリアの娘がアボリジニ・アートに挑戦したとfacebookに絵をアップしていた。アボリジニ・アートなるものがドット・ペインティングで描かれたものらしいということはわかったがそれ以上は不明だ。手法は何にしろ娘は6枚の花びらで家族を表現したかったらしい。夫とわたし、兄、妹、びっきー、そして自分。タイトルは『My family in Japan』
 
ちょうど末娘と家族の話をしたばかりだった。それは作家重松清が描く家族についての話だ。
「重松清が描く家族って、なんか問題抱えてる家族がほとんどだよね」
娘が言うので、
「だって問題がない家族なんて小説にならないじゃん」
わたしが答えた。
「だよねー」と娘が受けあう。
「うちの家族なんか小説にしようがないもんね」と娘。
いやいやうちだっていろいろあるんだよと思いつつ、娘が言った「小説にならない家族」という言葉にホッとする。
重松清の『みぞれ』(角川文庫)という短編集に『電光セッカチ』という話がある。セッカチな夫とのんびりした妻の話だ。
「あの人は待つことが嫌いだ。むだな空白が大嫌いだ」
で始まるこの小説、夫が急かすのが原因で小学生の息子がチック症になる。結婚当初はそんな性格の不一致も大らかに考えていた妻も、ついに耐えられなくなり家を出た。この話はそれでアンハッピーエンドとはならない。ハッピーエンドになるかどうかは彼ら次第。そんな小さなすれ違いはどこの家族にもあるんじゃないかとわたしは思うのだが。
 
娘の絵は、小学生の頃に彼女が描いた向日葵の絵ととてもよく似ていた。海外に行って、ずいぶん変わったであろう彼女の変わらずにいる一面を感じ、胸が温かくなった。

アボリジニの歴史に触れた娘が帰ってくるのが楽しみです


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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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