はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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こだわりのモンブラン

娘と町のケーキ屋『ドゥ・ミール』にモンブランを食べに行った。ここのモンブランはパティシエのこだわりで持ち帰らせてくれない。オーダーしてから台になるメレンゲに生クリームとマロンクリームをしぼる。メレンゲがカリッとした状態で味わってほしいというのが理由だそうだ。それを、娘の18歳を祝って食べに行こうと言う約束をしていた。誕生日は過ぎたがモンブランは待っていてくれた。なにしろ彼女のバースディは栗の季節だ。甘いものが苦手なわたしはレアチーズにし、ふたりしゃべりながらケーキを食べた。
土曜の赤坂が街コンで若者だらけだったことや、ひとり散策しバリの雑貨屋を見つけたこと、陶器屋でいい皿があったが重くて買うのを断念したことなどをわたしがしゃべり、模試で疲れ果てて友人達とセブンイレブンを冷やかしに行ったら疲れ果てた同級生が狭いコンビニの店内にひしめいていたことや、ひとり暮らしへの憧れや、ミルフィーユの魅力と食べにくさについてなど娘がしゃべった。末娘とは何回かこうしてふたりモンブランを食べに来ている。それももうこれで最後かもしれない。来春娘が都心の大学に行ってしまえば、なかなか機会も作れないだろう。
モンブランについては、家まで車で3分のジモティなんだから持ち帰らせてくれてもいいのにとも思うが、パティシエのこだわりのおかげで、娘とのゆったりとした時間を貰ったとも言えるかな。
そんな時間を過ごしたあと、ふたりあーでもないこーでもないと言いながら夫への土産に木苺のショートケーキを選び『ドゥ・ミール』を後にした。

写真を撮る時に「フォークを同じ方向に揃えようよ」と娘に指摘されました
レアチーズは檸檬の酸味が効いていて美味しく食べられました
この町にケーキ屋はただひとつ スーパーもコンビニもないこの町に
こだわりのケーキ屋があること自体 奇跡と言えるかも

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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