はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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『最後の忠臣蔵』

日にちに合わせたわけではないがWOWOWで録画した映画『最後の忠臣蔵』を観た。討ち入りの日を描いたものではなく、その後を生きた人達の物語だ。

仇討ちを果たし死した者達が美談とされればされるほどに、討ち入りに加わらなかった者達への風当たりは強かったという。今でこそ、死に対する考え方の違いや選択肢もあったようにも思われるが、その時代を生きた人達は、そうではなかったのだろう。映画は、仇討ちに加わらなかった者として非難されつつも、忠義をつくすために生きなくてはならなかった男を描いていた。ある人の子を育てなければならなかったのだ。

映画を観ながら思い出していたのは、友人に教えてもらった聖書の言葉。
「人間は、自分のためだけじゃなく、
 人のために生きるようにデザインされている」
宗教を持たないわたしだが、そういうものを超え自分のなかに留まっている言葉だ。忠臣蔵の時代には死に対する考え方も違っていたかも知れないが、誰かのために生きるということがあたりまえだったのだろうとも考えたのだった。

さて。
「彼女、大石内蔵助の子どもってことかな?」
映画を観ながらわたしが言うと、夫は怪訝な顔をした。
「どうしてきみは、そうやって先を読もうとするの?」
わたしとしては、先を読もうとせず映画を見ることの方が驚きだった。
映画の見方一つとっても一人一人違うのだ。テレビの前のぬくぬくとしたリビングに居ながらも、仇討ちを果たし死した人、後の世を生きた人、一人一人の思いもまた違っていたのだろうと、それぞれのドラマを思った。

討ち入りがあったというこの季節、赤穂浪士達の家の庭先にも、
南天が実をつけていたのでしょうか。
南天の赤い実と凛とした緑が好きで、飾って楽しんでいます。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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