はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
[801]  [800]  [799]  [798]  [797]  [795]  [796]  [794]  [793]  [792]  [791

夢は、いつでも波乱万丈

物語のような夢を、よく見る。

神社を隔て、東に猫、西に人間が住んでるのだが、月がいい具合に欠けた夜、神社では、人も猫も堺なく、祭りが行われる。
わたしは旅の途中で、老夫婦の住む家に世話になっているのだが、祭りの夜に限り、眠ってしまう。翌朝、目覚めると老夫婦は何処にもいなくて、昨日までいなかった若夫婦が、朝食の支度をしてくれる。ふたりとも老夫婦と顔つきがよく似ていて、息子夫婦なのだと思い込むのだが、違和感はすでに生じていた。ふたりともが似ていることなど、ある訳もないのだ。ビールに眠剤を、もられたと気づくと同時に、若夫婦は、老夫婦が若返ったのだと判ってしまう。
尋常ではないと背筋が冷たくなり、慌てて逃げるが、追手は足が速い。高層マンション最上階の一室に忍び込み、鍵をかけるが、ふたりは外壁を垂直に登ってくる。獣のようである。わたしは箒でふたりを払い落とす。夢であるから、簡単に追手は落ち、胸を撫で下ろした。
そして、ベランダから部屋に戻ったわたしを迎えたのは、拍手喝采する猫達だった。人間達が祭りの夜、不老不死の薬として、猫を食べる習慣に悩まされていたという。そのリーダーが、すでに妖怪と化したあの夫婦だった訳だ。
わたしは、猫達に見送られて、ふたたび旅に出る。なついた子猫が一匹ついて来て、宙返りすると3歳くらいの女の子に変身し、笑顔を向けた。

朝起きて、開口一番、夫に発した言葉は、もちろん「疲れたー」だった。
何故に眠りながら、こんなにも波乱万丈。夢は選べないとは言え、眠っている時くらい、安らかでありたいと思い、できる限り心静かにベッドに入っているというのに。夢占いなどというものもあるらしいが、果てさて、この夢から、いったい何が判るのだろうか。

モデルロケ地(?)は、お隣、韮崎市『穂見神社』だと思われます。

狛犬さんも苔生す、雰囲気のある神社です。

背中に森を背負っています。東側ですね。

そして、西には田んぼが広がり、住宅が・・・。



拍手

Template by repe