はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
扇風機ショック
「扇風機のスイッチを足で入れたことのない人って、存在するのかな?」
そう言いつつ、わたしは扇風機のスイッチを右足の親指で押した。その言葉に娘は、まじめな顔で答えた。
「わたしはやらない」
「でもさ、今までやったことあるでしょ?」
「でももう、やらない」
娘はいつになく、かたくなだ。
「今お母さんがやってるのを見て、美しくないなって思った。だからやらない」
ショックである。
「う、美しくない、ですか」
「はい。美しくないです」
「ですよね」「です」
彼女の美意識は、17年間一緒に暮らしてきたわたしを遥かに飛び越え、もう彼女だけのものになっている。親とはまったく別のひとりの人として成長している。そんなあたりまえのことに気づいた瞬間だった。ほんの小さなことだが素直な気持ちでわたしも見習おう。
ぼんやり考えながら、涼しくなってきたなと無意識のうちにふたたび足でスイッチを押し扇風機を止める自分がいた。ショックである。
娘が小学生の頃、家族で旅行した佐渡の無名異焼(むみょういやき)の風鈴
澄んだ音に涼を感じる
そう言いつつ、わたしは扇風機のスイッチを右足の親指で押した。その言葉に娘は、まじめな顔で答えた。
「わたしはやらない」
「でもさ、今までやったことあるでしょ?」
「でももう、やらない」
娘はいつになく、かたくなだ。
「今お母さんがやってるのを見て、美しくないなって思った。だからやらない」
ショックである。
「う、美しくない、ですか」
「はい。美しくないです」
「ですよね」「です」
彼女の美意識は、17年間一緒に暮らしてきたわたしを遥かに飛び越え、もう彼女だけのものになっている。親とはまったく別のひとりの人として成長している。そんなあたりまえのことに気づいた瞬間だった。ほんの小さなことだが素直な気持ちでわたしも見習おう。
ぼんやり考えながら、涼しくなってきたなと無意識のうちにふたたび足でスイッチを押し扇風機を止める自分がいた。ショックである。
娘が小学生の頃、家族で旅行した佐渡の無名異焼(むみょういやき)の風鈴
澄んだ音に涼を感じる
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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